F1、持続可能性と多様性を推進すべく……We Race As Oneを今年も継続。”虹”イメージは使用せず
新型コロナウイルス根絶のために団結すること、そして様々な差別を廃絶すべく、F1がイニシアチブとして掲げた”We Race As One(我々はひとつになってレースを戦う)”。昨年この象徴とされた虹のイメージは、2021年シーズンには使われないことになった。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2020年、F1は新型コロナウイルスを根絶するための団結、そして世界的な差別を無くすためのメッセージを発信するため、”We Race As One(我々はひとつになってレースを戦う)”というキャンペーンを打った。今年もこのキャンペーンは継続されるが、2020年シーズンにそのキャンペーンの象徴として使われた”虹”のイメージは、継続使用されないことが決まった。
昨シーズン、”We Race As One”の象徴として、各チームのマシンはセーフティカー、コースサイドの看板には、この文言に併せて虹が描かれた。しかし水曜日にF1が発表した"We Race As One”の概要によれば、今年は虹のイメージは使われなくなるようだ。
「今シーズン、虹は#WeRaceAsOneのプラットフォームと一緒には機能しないことになる」
F1はそう声明で述べた。
「新型コロナウイルスのパンデミックについては、まだ戦いが進行しているところだ。我々は環境、社会、コーポレートガバナンス戦略の3つの中心となる部分に、プラットフォームを集中させる」
「その柱は、持続可能性、多様性と包括性、そしてコミュニティである。これらの分野は、既に進歩を見ることができるこのスポーツの優先事項だ。しかし今後数ヵ月から数年のうちに、それについてより注力することになるだろう」
昨年のF1では、スタート前に人種差別廃絶を訴えるセレモニーの時間が確保された。これは、今シーズンも同じように実施される予定だ。
「今シーズン、各レースのスタート前に、重要な問題の解決に対して支持する姿勢を示す予定だ。シーズン開幕前には、ドライバーやチームと、これについて話し合う予定だ」
声明にはそうも語られている。
またF1は、モータースポーツにおける多様性と包括性を促進するとともに、環境への対策も進めていくという。
その一環としてF1は、2021年には「持続可能燃料とハイブリッドエンジンへの明確な道」を作り、パドック内での使い捨てプラスチックの量を減らし、輸送方法を変更することになる。
そしてそれと同時に、これまでF1に関わりたくとも関わるのが難しかった人々に対して門戸を開くための策も講じられる予定だ。これには、エンジニアリングを学ぶ学生を対象とした奨学金や、インターンシップの実施などが含まれる。
また今季予定されているグランプリのうち8戦では、Wシリーズのレースを併催する予定である。これもモータースポーツに女性が参加することを促進する一部となる。
「”We Race As One”のプラットフォームは、社会的に重要な問題の認識を高め、ポジティブな変化を起こすという我々の確固たる努力を高めるのに、非常に効果的だった」
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリはそうコメントを寄せた。
「我々はそれを非常に誇りに思っており、チームも完全にそれを受け入れている。このスポーツの持続可能性や多様性などの問題に取り組むという、言葉による努力も重要だ。しかし判断されるのは我々の行動なのだ」
「我々は既に、持続可能性の計画を順調に進めており、今年はWe Race As Oneの3つの柱全てで、力強い行動が行なわれる。我々はこれらの問題について前進し続けなければならないことを知っており、このスポーツ全体が、この活動を数ヵ月、もしくは数年先に行なうことについて団結している」
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