”悔しい”レース結果が、ホンダのスペインGPでの進歩を隠した
ホンダは、アクシデントに見舞われたスペインGPが、トロロッソの進歩を隠したと考えている。









ピエール・ガスリーのドライブにより、ホンダのF1復帰後最高成績を残したバーレーンGP(4位)。しかしその後の中国GPをアゼルバイジャンGPでは、トロロッソ・ホンダは大幅に戦闘力を失うこととなった。
しかし今回のスペインGPでは、ガスリーがバーレーン以来初めて予選Q2に進出したものの、決勝では1周目にロマン・グロージャン(ハース)のスピンに巻き込まれる形でクラッシュ。大ダメージを負い、早々にリタイアせざるを得なかった。またチームメイトのブレンドン・ハートレーも、土曜日のフリー走行3回目で大クラッシュを喫し、この影響でレースをグリッド最後尾からスタート、結局12位となった。
ホンダのF1テクニカルディレクターである田辺豊治は、苦戦した2戦の後にエネルギーマネジメントの分析を行い、それによってパフォーマンスの改善に繋がったと語る。
「我々は最初から最後まで学びました。そして前回のレースの分析も応用しました」
そう田辺テクニカルディレクターは語る。
「技術面では、まずます十分な週末だったと思います。しかし、レース結果については非常に悔しいものでした」
「前回のレースからどのくらい改善したかを測ることは、コースも異なりますから難しいです。もしバクーに戻って走らせれば、ラップタイムとスピードを正確にお伝えすることができるのですが」
「我々はバクーのレースから、より良いエネルギーマネジメントを学びました。そしてレースを戦い抜くために、いくつか基準の調整を行いました。それは良いように見えました」
田辺は、「ラップタイムや順位といった、我々(ホンダ)にとって重要なモノ」でしかその進歩を証明できないと認めつつも、今回の週末により、チームが正しい方向に戻りつつあるという自信を高めたという。
スペインGPの金曜日、トロロッソは強さを発揮できず、ふたりのドライバーはマシンのバランスについて不満を語っていた。しかしながら土曜日のFP3で大幅に戦闘力を向上させた。
「当初、これまでの調査から得たモノからいくつかを適用しました」
そう田辺は説明した。
「金曜日は良くありませんでした。ですから、我々はこれまでに学んだ中から、異なるモノを適用しました。それにより前進することができました」
「つまりそれが意味することは、方向性を理解することができたということです」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | スペインGP |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Scott Mitchell |