登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

F1スプリント予選レース、来季から配当ポイント数増加へ? ロス・ブラウン「決勝の1/3にしたい」

F1は来季もスプリント予選レースを6戦にわたって実施することを計画しているが、同セッションに割り当てられるポイント数を増やすことを検討しているようだ。

Valtteri Bottas, Mercedes W12, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M, and the rest of the field at the start

写真:: Jerry Andre / Motorsport Images

 F1では今シーズンから、新たな週末のフォーマットであるスプリント予選レースを実施している。まず今シーズンは3戦、そして来季は6戦でこのスプリント予選レースを実施することが計画されているが、現在上位3人に与えられているポイント数を、来季は増やすことも検討されているという。

 すでにイギリスGPとイタリアGPで実施されたスプリント予選レース。今後はブラジルGPで3回目となる同フォーマットが採用される予定だ。F1の首脳陣はこのフォーマットについてはファンから好評であると考えていて、来季は実施レース数を増やすことを目論んでいる。

 これについては冬の間に各チームやFIAと議論して決められることになるが、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアは、来季の変更点についての検討を始めているようだ。

 F1のモータースポーツ面のマネージング・ディレクターを務めるロス・ブラウンは、来季は6戦でスプリント予選レースを実施するのが目標であり、全てのレースプロモーターが同セッションの開催に関心を示していると語る。

 ただブラウン曰く、ポイント数の変更、ポールポジションの扱い、スプリント予選レースの名称など、調整が必要なことがまだまだたくさんあるという。

「我々は原則として、来年は6つのイベントでスプリント予選レースを実施することを、チーム側と合意した。しかしそれまでに調整すべきことはかなりたくさんある。我々の見解は、来年に向けていくつかの措置を講じるべきではあるが、根本的な措置を講じるべきではないというものだ」

 ブラウンは、月曜日に行なわれた会見でそう語った。

「それは、新しいマシンが登場するということも一因だ。新たなマシンを登場させるため、誰もが少し落ち着いてシーズンに挑む必要がある」

「我々はマシンの影響を見てみる必要がある。だから2022年に向けては、比較的保守的な進歩に留めている。しかし我々はこのコンセプト(スプリント予選レース)について前向きである。F1はさらに3つのレースで新しいコンセプトを試し、それがどのように機能するかということを確認するのに、十分な勇気を持っているということを非常に嬉しく思っている」

Sparks trail from Pierre Gasly, AlphaTauri AT02 after damage on the opening lap

Sparks trail from Pierre Gasly, AlphaTauri AT02 after damage on the opening lap

Photo by: Jerry Andre / Motorsport Images

 ブラウンによれば、スプリント予選レースのフォーマットを根本的に変えることはないものの、いくつかの重要な改訂が検討されているという。そしてその中でも最も重要なのは、獲得ポイント数をどうするかということだ。

「土曜日のレースをもう少しチャレンジングで、もう少し魅力的にする方法について、チームと話し合っている」

 そうブラウンは説明する。

「新しいマシンは、バトルを繰り広げる能力があるはずなので、それについては非常に楽観的だ。議論されているのは、土曜日に得られる”報酬”の価値をどう高めていくかということだ。そのため土曜日にレースをする上での、ポイント面での”報奨”を増やしていかなければいけない」

「リバースグリッドという案もあるが、おそらくそれはやりすぎだと思う。しかし議論する必要のあることはいくつか存在するんだ」

「金曜日の予選で最速だったドライバーがポールシッターと呼ばれないことは、明らかに評価が低かった。だからそれも議題だ」

「(スプリント予選レースの)名前は、我々全員がレースと呼んでいる。慣れのようなモノだね。このイベントの名前は整理したいものだ」

「土曜日のポイントの配分によっては、ドライバーがレースをより挑戦的に戦うことに繋がり、レースがより魅力的なモノとなる可能性がある」

 現時点ではスプリント予選レースの上位3人に、3-2-1ポイントがそれぞれ与えられることになっている。しかしブラウンは、決勝レースの1/3のポイントを手にできるように変更する可能性があるという。

 つまりスプリント予選レースの勝者は8〜10ポイントを手にでき、現状トップ3人のみに与えられるポイントが、最大上位10人に拡大される可能性があるということを意味する。

「個人的には、レースで得られる1/3のポイント数を提案した」

 そうブラウンは語った。

「それが最初の提案だった。しかしポイントの割り当てを検討する前に、まずスプリント予選レースがどう機能するかということを確認する必要があると感じたので、この提案は取り上げられなかった。しかし、そこが議論の出発点になると思う」

「戦う価値を持たせるための十分なポイント数であり、下位にいる人がポイントを目指すために戦いたいと思えるほど広げる……というモノだ。しかし、チャンピオンシップに過度の影響を与える数ではないというところを考えなければいけない」

「手にする必要があるポイントで、なおかつチャンピオンシップに影響にも与える……そういうことが我々が望んでいる形だ。それと同時に過度のポイント数であってはならない」

Valtteri Bottas, Mercedes W12, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M, and Lando Norris, McLaren MCL35M

Valtteri Bottas, Mercedes W12, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M, and Lando Norris, McLaren MCL35M

Photo by: Jerry Andre / Motorsport Images

 ブラウン曰く、今季ここまで行なわれた2回のスプリント予選レースについては、不満はほとんどないという。スプリント予選レース自体はそれほど多くのバトルがあったわけではないが、このフォーマットにより金曜日の各チームの動きと決勝レースに好影響を及ぼしているという点に、ブラウンは満足しているというのだ。

 土曜日のレースが退屈なことが、週末全体にも悪影響を与えかねないという懸念はあるか? そう尋ねられたブラウンは、次のように語った。

「個人的には、土曜日のレースがよほどとっ散らかったものにならない限り、料金を払って観戦する価値のあるイベントになると思う。実際どうなるかは分からないがね」

「私は、週末全体がとても良くなっていると感じているので、この方向で進んでいくだろう」

 

Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 F1がPUのグリッド降格ペナルティシステムにこだわるワケとは?……コスト削減と開発抑制がカギ
次の記事 ウイリアムズ、12月のアブダビテストを欠席へ。“過去の”資金不足でテスト用マシン準備できず

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本