【F1】FIA、年内のDRSゾーン拡大はなしと発表も、可能性は排除せず
FIAは、開幕2レースの分析に基づき、今シーズン中にDRSゾーンを拡大する計画はないと発表した。

開幕戦オーストラリアGPの際、FIAは新しいレギュレーションがレースに及ぼす影響を考慮しながら、DRSゾーンを拡大する必要があるかどうかを検討すると発表していた。
F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、メルボルンで以下のように話していた。
「テストの中でDRSを完全に評価するのは少し難しい」
「もちろん、我々はいくらか情報を得ている。現時点では、いかなる重要な相違点も承知していない。そういうわけで、最初の2レースが終わってからこの件を評価しようと考えていた」
「それゆえ、数年前に2カ所のDRSゾーンを導入した。つまり、最初のDRSゾーンで前を走るマシンに近づき、次のゾーンで追い抜くことを目標にしたものだ」
「これらは適切に機能してきたと考えているが、いずれにせよここでは判断できないので、最初の2レースが終わった後に判断するつもりだ」
また今年はマシンのダウンフォースが増加しブレーキングゾーンも短くなったせいで、オーバーテイクが難しくなっている。しかしFIAは、DRSゾーンを拡大する必要はないと考えている。
FIAの広報担当者は、テクニカルレギュレーションミーティング(TRM)の際にホワイティングがDRSゾーンを変更しないことをチームに伝えたと明かした。
しかし、FIAはこの状況を定期的に監視し続けていく予定であり、もしオーバーテイクがより困難になっていると考えられた場合は、将来的にDRSゾーンを変更する可能性もまだ残されているという。
これに関してウイリアムズのテクニカルチーフであるパディ・ロウは、「これについてはTRMで議論した。FIAは現状に満足していると話していた」と語った。
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シリーズ | F1 |
執筆者 | Jonathan Noble |