ギャンブル失敗のガスリー「うまくいけば大ポイントを手にできたはず」

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ギャンブル失敗のガスリー「うまくいけば大ポイントを手にできたはず」
Valentin Khorounzhiy
執筆: Valentin Khorounzhiy
翻訳:: 田中健一
2018/07/24 0:02

トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ドイツGPの決勝で降雨の際に全ドライバー中唯一ウエットタイヤを装着。しかしその戦略は功を奏さなかった。

Pierre Gasly, Scuderia Toro Rosso
Pierre Gasly, Scuderia Toro Rosso STR13
Pierre Gasly, Toro Rosso STR13
Pierre Gasly, Scuderia Toro Rosso STR13
Brendon Hartley, Scuderia Toro Rosso STR13, Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33 and Pierre Gasly, Scuderia Toro Rosso STR13
Pierre Gasly, Toro Rosso

 トロロッソのピエール・ガスリーは、まだコースの大半が乾いている状態でウエットタイヤを履くのは驚きだったと語った。

 F1ドイツGPの終盤、ホッケンハイムリンクには雨が降り始めた。このタイミングでガスリーもはットイン。チームは彼に、ウエットタイヤを履かせた。同じタイミングでピットインしたシャルル・ルクレール(ザウバー)とフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、インターミディエイトタイヤを装着した。

 ただ、彼らのギャンブルは失敗することとなった。結局雨が強まることはなく、路面も大半はドライのまま。ウエットタイヤを履いたガスリーは、コースにとどまることにも苦労した。結局3周後に再びピットインし、ドライタイヤに交換。これにより、1分以上のタイムを失うこととなった。

 レース中唯一ウエットタイヤを装着したガスリーは、タイヤ選択は彼自身の決断ではなく、驚いたという。

「彼らは僕の意見を訊いたんだ」

 ガスリーはそう当時を振り返る。

「僕は、雨はまだかなり軽いと彼らに言った。そして、ピットインするように指示されたんだ。でも、本当にウエットタイヤを装着するとは思わなかった」

「彼らはそのタイヤを装着すると、『オーケー! 試してみよう』というようなことを言ったんだ。彼らが雨雲レーダーを持っていて、僕は持っていなかった。もちろん、マシンの中にはそういうインフォメーションはないんだ」

「僕は、『多分うまくいくだろう』と思った。そしてコーナーを3つクリアすると『よし、雨が降ってきた!』と思った。僕らはチャンスを掴んだか、完全に失ったか……そのどちらかだと感じていた」

「僕は3周走り続けた。するとタイヤは完全にオーバーヒートしていた。走り続けるのは不可能だったんだ」

 その3周の間に、ガスリーはターン12でコースオフ。グラベルの上を走るシーンもあった。

「ウエットタイヤを履いたままで走るのは、信じられないほど滑りやすかった。乾いたところでは、どこでも滑っていたんだ」

 そうガスリーは語った。

「基本的には、フォーミュラ・ルノーよりもグリップがなかった。ストレートでは、どこでもホイールスピンしていたから、パワーを落とすこともできなかった。そして全てのコーナーで、マシンが横滑りしていた」

「僕は、インターミディエイトを履いた数人もミスを犯したと思う。しかしウエットタイヤを履くのは、本当に、信じられないほど難しいことだった」

 とはいえガスリーは、その当時15番手付近を走っていたため、ギャンブル的な戦略は「試してみる価値があった」と考えている。

「その時、僕らは良いポジションにはいなかった」

 そうガスリーは語る。

「チームも同じように考えていた。その戦略がうまく機能していれば、他のドライバーたちと同じようにスリックタイヤで耐えることを選ぶよりも、利益ははるかに大きかっただろう」

「成功する確率がかなり低いギャンブルだ。でも13番手や12番手、そして11番手というようなポジションにいる場合には、それは重要なポジションじゃないからね」

「それが、僕らが(この戦略を)試してみた理由だ。もっと雨が降って、大量のポイントを手にできることを期待していた。でも、結果的にはうまくいかなかった」

Additional reporting by James Roberts

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この記事について

シリーズ F1
イベント ドイツGP
ロケーション ホッケンハイム
ドライバー ピエール ガスリー
チーム トロロッソ 発売中
執筆者 Valentin Khorounzhiy
記事タイプ 速報ニュース