F1モナコGP、安全上の理由で今季の目玉機能”アクティブエアロ”が使用禁止に
FIAは安全上の理由から、F1モナコGPではアクティブエアロのストレートラインモードを使用しないことを決定した。
Charles Leclerc, Ferrari
写真:: Alastair Staley / LAT Images via Getty Images
FIAは、6月7日に決勝が行なわれるF1モナコGPにおいて、安全上の理由により、アクティブエアロのストレートラインモードの使用を許可しない決定を下した。
ランオフエリアが限られたモナコ・モンテカルロで、前後ウイングのフラップが寝て空気抵抗が削減されるストレートラインモードを使用するとトンネル出口でマシンのスピードが高くなりすぎるリスクがあり、アクティブエアロを使用しないことが賢明だと判断された。
各チームがシーズン中で最もダウンフォースが大きい仕様の空力パッケージを持ち込むモナコGPは、今季これまで無敵を誇ってきたメルセデスへのチャレンジャーたちにとって、絶好の機会になるかもしれない。
理論上、モナコはフェラーリにとって有利なコースであるはずだ。SF-26は小径ターボの影響で高回転域でのパワー不足に悩まされているものの、中低速コーナーにおけるシャシーと空力性能に関しては、広く最高のマシンだと評価されている。
モナコではパワーユニットの馬力が支配的な性能要素ではなく、開幕5戦で執拗に追求されてきた空力効率よりも、最大ダウンフォースの追求が重要になる。フェラーリにとっては逆襲の機会となりうる。
アクティブエアロを前提に、空力効率を主眼に開発されてきた今季マシンだが、モナコでは再びダウンフォースが決定的な要素となる。
メルセデスは前戦カナダGPでダウンフォース増加を主目的としたアップデートを投入。エネルギーマネジメントの面でもライバルたちを凌いでいるため、メルセデスは依然として明確な優勝候補だと見なされるべきだろう。ただし、モナコの市街地に”ほぼ特化して設計された”かのような性格を持つフェラーリが、その対抗馬として立ちはだかることになる。
また、グリッドで最もホイールベースが短いマシンであるマクラーレンMCL40も、注目に値する。
いずれにせよ、昨年までは使えていたDRSもない状況では、決勝でのオーバーテイクは、前のドライバーがミスをしない限り事実上不可能だろう。オーバーテイクモードはこれまで同様使えるが、状況を覆すほどのパワーはない。
したがってモナコで成功するために必要なのは、例年通り完璧な予選ラップだということだ。
どのチームがモナコGPに向けて特別なリソースを投入するのかは興味深い。フェラーリの”マカレナ”ウイングや、レッドブルのリバースウイングのようなソリューションはここでは意味をなさないため、誰かがモンテカルロ専用の新しい解決策を持ち込む可能性もある。
マクラーレンは利用可能なパーツを組み合わせて最大ダウンフォースパッケージを構築する見込みだ。彼らは、メルセデスに挑むために追加のリソースを投じることには消極的だったように見える。それでもMCL40はモナコに非常に適したマシンとなるはずだ。
フェラーリはどうか。チーム代表のフレデリック・バスールは、モナコGP後に控えるスペインGPで第2弾アップデートパッケージを投入すると約束している。そのため、いくらシャルル・ルクレールの母国レースだと言っても、アップデートを前倒し投入する可能性は低いように思われる。
それでも、一部のチームがモンテカルロで大番狂わせを狙い、特別仕様のソリューションをマシンに持ち込む可能性は否定できない。
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