メルセデスF1、「フェルスタッペンが進路を譲るとは事前に伝えられていなかった」と改めて主張

F1サウジアラビアGPの決勝で、ポジションを譲ろうとしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンに追突してしまったルイス・ハミルトン。チームによれば、ハミルトンにはフェルスタッペンが進路を譲るという情報が、事前には伝えられていなかったという。

メルセデスF1、「フェルスタッペンが進路を譲るとは事前に伝えられていなかった」と改めて主張

 メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、F1サウジアラビアGPの決勝レースでルイス・ハミルトンは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポジションを譲ることを事前に知らされていなかったと主張した。

 F1サウジアラビアGPの決勝レース38周目に、その事件は起きた。

 フェルスタッペンはハミルトンの攻撃に対してディフェンスした際にコース外を通ってアドバンテージを得たとして、ハミルトンを先に行かせるようにチームからの指示を受けた。これは、FIAのマイケル・マシからのリクエストに応じた動きだったが、チームはフェルスタッペンに対して”戦略的”にそれを行なうようにメッセージを送った。

 フェルスタッペンは最終コーナー手前で、ハミルトンを先に行かせようと減速。このタイミングで先行させることで、次のメインストレートでDRSを使う権利を手にし、ハミルトンを抜いて首位を奪い返そうと陣営は考えたのだった。しかしハミルトンは、減速したフェルスタッペンのリヤに追突し、フロントウイングの右翼端板を大きく破損することになった。

 この衝突が起きた瞬間、ハミルトンはエンジニアのピーター・ボニントンから、「彼ら(FIA)はマックスに、ポジションを入れ替えるように言っている」と伝えられていた。

 そして接触が起きた後、メルセデスのスポーティングディレクターであるロン・メドウズはマシに対し、「彼がそうする(ポジションを入れ替える)つもりだとは思っていなかった」と語った。

 これに対してマシは「恐縮だがロン、私はそれをあなたにお伝えしたはずだ。もしあなたが別のチャンネルで話しているなら、受け取っていないかもしれないが……」と返答。「いやいや! あなたが私に言ったのは、それが起きた後ですよ。私はそれを聞いた時に、エンジニアに話したんですから」と、メドウズは応じた。

 レーススチュワードは、レース後にこの一件を検証。フェルスタッペンには急減速したとして10秒のタイム加算ペナルティが科されたが、順位が変わることはなかった。

 ショブリンは、ハミルトンにはフェルスタッペンが進路を譲るかもしれないと、事前には伝えられていなかったと、改めて説明する。

「我々には、ルイスにそれを伝える時間はなかったし、彼もそんなことを考えていなかった」

 ショブリンはそう語る。

「そしてオンボードカメラの映像を見ると、ルイスがなぜ問題に直面したのかという理由が分かる。マックスは、マシン3台分しかないコースのほぼ中央にいたんだ。ルイスには、マックスが左に行くのか、それとも右に行くのかを知る方法はなかったんだ」

「マックスはコースの中央に留まり、強くブレーキをかけた。ルイスのブレーキの圧力は50barだった。そしてその後、マックスのリヤに追突するのを避けるために、急ブレーキをかけたんだ。マシンを止めるために、彼にできることはそれだけだった」

「そこは、誰かを先に行かせられると考えるような場所ではなかった。チームメイトを先行させるなら、どうすれば良いのかを誰もが知っているはずだ」

「ポジションを諦めるなら、それと実質的には変わらない。ただただ、ポジションを明け渡す必要があるんだ」

 
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