キャデラックの参入控えるF1、12チーム化には消極的「すでに余裕のない段階にある」
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、今後数年間でF1のグリッドが12チームに拡大される可能性を事実上否定した。
Lando Norris, McLaren, Oscar Piastri, McLaren
写真:: Mark Thompson - Getty Images
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、今後数年間はパドックに12番目のチームを迎える「余地はない」と語った。
F1は数年にわたる審査プロセスを経て、キャデラックの2026年からの新規参戦を承認。F1サーカスが11チームに拡大されることになった。
キャデラックは、親会社のゼネラルモーターズ(GM)の支援と、最終的にはエンジン供給を受ける。GMが自社パワーユニット(PU)を2029年以降に生産するまでは、フェラーリのカスタマーPUを使用する。
F1グリッドに22台が並ぶのは、2016年シーズン以来となる。当時は新参のハースチームがデビューし、マノーF1チームが参戦した最後のシーズンだった。
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、レギュレーション上許されている12チームをグリッドに揃えたがっており、実際に中国系チームから関心が寄せられているとも噂されている。
サーキット自体には参戦チームを増やす余地はあるものの、F1はまずキャデラック受け入れのために対応する必要がある。そしてドメニカリCEOはモナコのような狭く柔軟性に欠けるパドックやピットレーンに12チームを詰め込むことに消極的だ。代わりに、アウディが2026年に向けてザウバーを買収したように、既存チームの買収が新規参入の最適解だと主張する。
「我々は慎重にならねばならない」とドメニカリCEOは警告した。
「極めて重要な提案のみを検討する。なぜなら、すでに余裕のない段階にあると考えているからだ。ロジスティクス的には限界に達している」
「ファンドや投資家から現行のフランチャイズ……仮にそう呼ぶが、それらを買収したいという強い関心が寄せられている。チームの価値が急激に上昇しているため、F1への投資に対する金融面の関心も高まっている。我々は直接多くの問い合わせを受けており、各チームも同じ状況だ。しかし、物事が順調に進んでいるからこそ、慎重に構え、築き上げた価値を守らねばならない」
F3 does have 30-car grids, but F1 has other issues
Photo by: Formula Motorsport Ltd
ドメニカリはまた、アンドレッティのF1参入申請についても言及した。アンドレッティは2023年10月にFIAによって承認され、GMとの繋がりがあったにもかかわらず、F1オーナーのリバティ・メディア含む選手権側がチームの競争力を認めなかったため、2024年1月にF1によって却下された。
結局、アンドレッティが一歩退き、名称を変更したキャデラックのエントリーが承認された。
「我々(リバティ・メディア)にとって中長期的に評価できる質の高いプロジェクトが提示されることが基本条件だと常に述べてきた」とドメニカリCEOは語った。
「アンドレッティのプロジェクトを我々が受け取った際、我々の見解は否定的だった。アンドレッティが優れていないからではない。マリオ(アンドレッティ/1978年F1王者)はこのスポーツの伝説であり、象徴であり、友人だ。単に、我々が必要と考えるプロジェクトの本質的な内容が見えなかったのだ」
「状況が変わったのはゼネラルモーターズが参入した時だ。10年計画に基づく多額の投資が提示され、即座に好意的に評価した。このケースではプロジェクトがシステムに付加価値をもたらすと確信したからだ」
「既にその兆候は表れている。米国市場で新事業推進のため投資を行なっている。これは利益を保証するものだ」
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