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F1、さらなるスプリントルール調整へ動く。目指すは決勝グリッドに影響を与えない「スプリント用予選&レース」の導入

F1は、早ければアゼルバイジャンGPから新たなスプリント形式を導入するようだ。

Valtteri Bottas, Alfa Romeo C42, Zhou Guanyu, Alfa Romeo C42

 F1は2023年シーズン、アゼルバイジャンGP、オーストリアGP、ベルギーGP、カタールGP、アメリカGP、ブラジルGPの6つのグランプリを、100kmの短いレース”スプリント”を実施予定としている。その中でも今季初のスプリントイベントとなるアゼルバイジャンGPでは、日曜日の決勝レースに影響を与えない”独立型”の新しいスプリントフォーマットの導入を目指しているという。

 この新しいフォーマットは、基本的な考え方としては土曜日のスプリントと日曜日の決勝レースに対してそれぞれ独自の予選セッションを行ない、スプリントの結果が決勝レースのグリッドポジションに影響を与えないようにするというものだ。

 F1のステファノ・ドメニカリCEOがこの計画を前回のF1委員会で発表し、F1チーム代表たちの多くから支持を得た。

 その後、スポーツ諮問委員会(SAC)の会合で各チームのスポーティングディレクターにその草案が提示された。ただスポーティングディレクターたちは、さらに検討を進めるために、新ルールのアップデートを提供するようFIAに対して求めたとされている。

 第3戦オーストラリアGPの週末にもFIA内で話し合いが行なわれており、最終的な詳細はまだ決定下されていない。

 ひとつの案としては、金曜日のFP1セッションの後に日曜日の決勝レース用の予選を行なうことが考えられる。そして、これまで不評だった土曜日午前のFP2セッションがスプリント用の予選に置き換えられるという。

 しかし、金曜日にスプリントの予選、土曜日に決勝の予選を行なうという案も検討されている。

 比較的単純な変更に聞こえるが、2021年にスプリントが初導入された際に見直しが行なわれた競技規則に、再び大きな更新を加えることになる。パルクフェルメがどのように扱われるのか、タイヤ割り当て数がどうなるかなど、検討すべき点は沢山ある。

 しかも、ピレリは既にアゼルバイジャンGP用タイヤの製造を完了し、出荷済みの状態でもある。

Valtteri Bottas, Alfa Romeo

Valtteri Bottas, Alfa Romeo

Photo by: Alfa Romeo

 スプリントを実施する現状のフォーマットでは、ハードタイヤ2セット、ミディアムタイヤ4セット、ソフトタイヤ6セットの計12セットが各ドライバーの持ち分となる。そのため3段階式のノックアウト予選を2度にわたって行なうと、新品タイヤが不足するのは明らかだ。

 チームはスプリント形式で行なわれるグランプリの場合、FP1終了後に2セットのタイヤを返却し、金曜日の予選で4セットのソフトタイヤを使用するのが一般的だ。しかし仮に週末に2度予選が行なわれることになり、金曜日と土曜日の予選セッションがいずれも従来のノックアウト方式となった場合は、土曜日の予選で中古タイヤを使用することは避けられない。

 2003年から2005年まで様々な形で行なわれ、一定の成功を収めたワンラップ方式の予選を採用すれば、ここで問題となっているタイヤの使用量を減らすことはできるだろう。

 ただ複雑なのは、改訂版のレギュレーションはFIAが草案作成を担当し、SACを構成するスポーティングディレクターたちを介して各チームにもたらさなければならないということだ。ただ、その多くは4月の連休やイースターの時期に休暇を予定しており、レギュレーションの微調整に遅れが発生する可能性がある。

 つまりFIAが作った草案をSACのメンバーがチェックし、F1委員会、そして世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認を得なければならない。その上で4月末のアゼルバイジャンGPに間に合うようロジスティクスを行なうという課題は、そう簡単に乗り越えられるモノではないだろう。

 もしアゼルバイジャンGPに間に合わなければ、6月末から7月初めにかけて行なわれる2回目のスプリントイベントであるオーストリアGPで新フォーマットが導入される可能性がある。

 ハースF1のギュンター・シュタイナー代表は、スプリントに関する議論がフリー走行を減らしていこうとするドメニカリの直近の発言に合致していると考えている。

「バクーで2回の予選を行なうことについて話している」とシュタイナーは語っている。

「どうやってそれをやるのかは分からない」

「スプリントイベントの土曜朝にFP2の代わりに予選をやれば、1回のフリー走行だけでチェックを行なうことになる。つまりFP1だけだ。自分たちの望むモノを引き出して前に進むには、それで充分だと思う」

「フリー走行セッションを観客にとってより興味深いモノにするために、次に何をすべきかを決めることになる。その実現は我々が必要としているモノだからね」

「スプリントイベントで週末に2回目の予選を行なうにはどうしたら良いかというハードルを乗り越えて、我々は次のステップに進む必要があると思う」

「ただ、フリー走行を全廃していきなり全開アタックといった形にする必要はないと思う」

 
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