カンポス、パンテーラ……相次ぐF1新規参入計画。F1側は「真剣な議論はない」
10月3日にF2チームのカンポスが、2021年からのF1参入を目指していると明らかにしたが、F1は新規参入の可能性があるチームとの「真剣な議論はまだない」と主張している。
写真:: Joe Portlock / Motorsport Images
現在F2などに参戦するカンポス・レーシングの共同オーナーであるエイドリアン・カンポスは、モナコ・インクリース・マネジメント(MIM)の財政支援を受け、2021年からF1に参戦することを計画している。そしてチームのドライバーには、元ザウバーのパスカル・ウェーレインと、現在スーパーフォーミュラに参戦しているアレックス・パロウを起用する予定であることも明かされている。
このプロジェクトの技術的キーパーソンには、かつてスーパーアグリなどで活躍したピーター・マックールやベン・ウッドらが指名されており、すでにスペインGPの際とロンドンで、F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンとも会議を行ったという。
10月3日(木)に発表されたプレスリリースでは、次のように語られている。
「チームは現在、2021年および将来的に競争力のあるスペイン国籍のF1チームにとっての可能な限り最高のパートナーシップを確保するために、既存のF1チームやエンジンメーカーとの交渉の最終段階にある」
数週間前には、アジアをベースにした新F1チームのプロジェクトであるパンテーラ・チーム・アジアも、F1参戦を目指していることが明らかになった。このチームは、シルバーストンに活動の本拠地を設ける予定とされている。
しかしF1側は、新チームを迎え入れる予定は、現時点ではないと明確にしている。
「2021年からF1に参戦する意欲を示した、いくつかの団体の宣言があることは承知している。F1は彼らからの関心について、非常に感謝している。しかし新チームが参戦することについて、なんらかの個人や企業と、真剣な議論は行われていないことを明らかにすることができる」
これは、ベルギーGPの際にロス・ブラウンが語った内容によく似ている。2021年からはレギュレーションが大きく変更される予定であり、F1としてはまずこのレギュレーションを安定させることに注力したいのだという。そして新チームの参入が可能になるのは、少なくとも2022年になるだろうというのだ。
「驚くほど多くのチームが興味を示している」
ロス・ブラウンはスカイF1にそう語った。
「しかしこれらのチームに対して言ったことは、”まずは新しいレギュレーションを導入して、状況を安定させたい”ということだった。チームを増やす前に、全てのことを適切に機能させようじゃないか」
「我々は現在10チームを抱えている。F1には、10の健全なチームがいればそれで十分なのだ。そしてさらなるチームを抱えた場合、彼らが本当の意味でこのショーに加わる必要があるんだ。我々は歴史から学ぶ必要がある。とても多くの小さなチームが出たり、入ったりしてきた。しかし、本当の意味でF1に加わることはできなかったんだ」
「だから我々は、まずは2021年に導入されるレギュレーションを安定させる必要があると思う。そして新しいチームを参加させる可能性があるかどうかを確認するのだ」
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