
レッドブルのアレクサンダー・アルボンは、タイ、そしてアジアを代表してF1を戦っているという意識があると話した。
10月9日(水)、日本GPを前に都内でレッドブルのドライバーの記者会見が行われた。アレクサンダー・アルボンは、バルセロナでのタイヤテストを終えて日本入りしたばかりという過密スケジュールだったが、その疲れを感じさせることはなかった。
今年3月に来日した際には、トロロッソのドライバーとしてF1デビューイヤーの意気込みを語っていたアルボン。しかしながら、サマーブレイク中の“人事異動”により、シーズン途中でレッドブルに昇格。その後4戦を戦い、5位と6位が2回ずつというリザルトを残している。後方グリッドからのスタートを強いられたレースでも驚異的な追い上げで挽回するその姿に、高い評価を与える向きもある。
「僕は大きな一歩を踏み出した。1年目でこういうビッグチームの一員になるとは正直予想していなかった」とアルボンは語った。
「レッドブルは4度のタイトルに輝いたチームだし、期待も感じているけど、チームは僕に本当に良くしてくれている。チームメイトのマックス(フェルスタッペン)とも良い関係を築いているし、ここまで良い感じだよ」
「レッドブルは常に4人のドライバーを抱えているから、こういったことは起こり得るんだ。僕は幸運なことに大きなチャンスを貰った。来年に向けてベストな立ち位置にいると思うし、この機会を最大限活かしたい」
また、イギリス育ちながらタイ国籍であるアルボンは、プリンス・ビラ以来の同国ふたり目のF1ドライバーであると同時に、今季のレギュラードライバーで唯一のアジア人でもある。彼はその点についてもコメントし、タイ、そしてアジアを代表してレースを戦っているという意識があると語った。
「タイには今年既に3回行ったんだ。この国にはモータースポーツの大きな土壌がある訳ではないけど、レースの文化が根付いてきていると感じている」
「プリンス・ビラの家族とは交流があるし、僕のことを気にかけてくれている。タイの人々は(自身と同様に)笑顔を絶やさないイメージだし、それが彼らの文化なのかもね」
「僕はタイ、そしてアジアを代表しているという意識がある。タイとアジアにおけるモータースポーツへの関心がさらに高まればいいなと思っている」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第17戦日本GP |
サブイベント | レッドブルレーシング記者会見 |
ドライバー | アレクサンダー アルボン |
チーム | レッドブル・ホンダ 発売中 |
執筆者 | 戎井健一郎 |