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鈴鹿サーキットで31回目。2019年の日本GPで目指すは”綺麗で格好良い”F1

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鈴鹿サーキットで31回目。2019年の日本GPで目指すは”綺麗で格好良い”F1
執筆:
2018/12/10 9:32

今年開催30回目を迎えた、鈴鹿サーキットでのF1日本GP。この開催を踏まえ、31回目となる2019年に向けた様々な施策が、早くも動き始めているようだ。

 今年の10月に開催されたF1日本GP。鈴鹿サーキットでの開催30回目の記念大会ということもあってか、サーキットには8万1000人の観客が訪れた。前年比で観客数が増加したのは、2015年以来の3年ぶりとなる。

 当サイトでは、日本GP開催前から、来季以降の開催契約について、そして30回目となる日本GPへの施策など、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド山下晋社長の話を訊いてきた。今回も改めて、今年の日本GPの総括、そして来季に向けたアイデアなどを訊いた。

「30回大会ということで、様々なチャレンジをしました。FOMの全面的な協力もあって、今までできなかったことも、たくさんできました」

 前述のとおり、観客動員数は前年よりも確実に増えた。しかし、前年比130%程度で推移していた券売数は、最終的には120%程度という結果に終わった。これについては天候の影響もあったとの見方をする山下社長だが、それでもその伸びに、満足していると語る。

「あの週末は、最悪レース中止になることも覚悟していました。巨大台風が直撃しても、不思議ではない状況でしたからね」

「実は、チケットが一番売れるのは、最後の1週間です。今は天気予報などの精度が上がっていますから、皆さん直前まで様子を見られるのです。つまりそれ以前の前年比30%増という売れ行きは、それだけ”何があっても絶対に行く”と決めて買っていただいた方が多かったということ。最終的には20%の増加というところに落ち着いたものの、それはとても嬉しいことでした」

 また山下社長は、「自分の思い込みかもしれない」としつつも、「お客様の雰囲気がとても良くなった」と感じたという。

「ありがたかったのは、お客様が皆さん明るかったように感じたことです」

「我々のイベントに対する評価も、おかげ様で高かったですし、ご満足いただけたお客様の数も、昨年よりははるかに多かったと思います」

「この雰囲気からすると、来年は来ないかもしれないと考えていたお客様の中にも、やっぱり続けて行こうと思っていただけた方が多くいらっしゃったのではないかと思います。それは簡単なことではないですし、そのためには我々がレベルアップしなければいけませんが……ちゃんとそれを果たすことができれば、すぐに10万人ということにはならなくとも、着実に伸ばしていけると思います。そういう気持ちになった、今年の日本GPでした」

 数ある施策の中で、何が最も効果を上げたと考えるか? それについて尋ねると、山下社長は「何かひとつが成功したわけではない」と語る。

「飛び抜けたコンテンツをご用意できたとは思っていません。いろんな要素の組み合わせで、ご満足いただけたのではないかと思います」

「ただその基本となったのは、雰囲気作りだと思っています。鈴鹿サーキットで開催されるイベントは、レースが面白いだけでは満足していただけません。クルマやバスを降りて、ゲートを通過して、スタンドまで歩いていらっしゃって、ご自分のお席について、お腹がすいたら何かを食べたり、トイレに行ったり……そういう1日のすべてが、我々の商品なのです」

 来年の開催は、今年のように”30回”というような記念大会ではない。それでも山下社長は、「今年以上に盛り上げる」と以前語っていた。そしてそのアイデアは、30回大会の期間中に、サーキットのスタッフが考えると示唆していた。

 31回目の鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリについてどんなアイデアが持ち上がっているのかと尋ねると、山下社長は次のように語った。

「最新のサーキットと比べれば、鈴鹿サーキットの設備が豪華かと言われると、決してそうではないと思います。でも、50年以上前にオープンしたサーキットの中では、一番綺麗なはずです」

 そう山下社長は語る。

「その綺麗さを、さらに広げていきたい。花を飾るとかそういうことではなく、清掃のレベルからです。『もっと綺麗な鈴鹿サーキットでのF1』というようなことが、一番お客様に評価していただけるのではないかというのが、今年を見ていて感じたことです」

「他のサーキットとの差別化を図るために、鈴鹿サーキットをもっとデザインしていく……そういうことを、しっかりやっていきたい。そして格好いいF1、綺麗なF1というのを推し進めていきたいです」

 これを進めていくにあたっては、大規模な工事も伴う開発も計画しているという。しかし、そのランドスケープのデザインを建築家等に任せきりにすることはせず、すべてサーキット内部のアイデアで作り上げていくのだと、山下社長は語る。

「建物の設計段階では設計事務所に入ってもらいますが、主体となって考えるのは全部弊社のスタッフです。それが我々のやり方なのです。ちゃんと想いを持って、自分たちで考えていくというのが、ホンダグループの会社の考え方ですから」

 今回のプロジェクトは、ベルギーのスパ・フランコルシャンからインスピレーションを受けたモノだということだ。

「スパ・フランコルシャンよりも、鈴鹿サーキットの施設の方が整っています。でも、あちらは森の中にコースがあって、パッと見た時には断然綺麗に見えます。それに負けないためには、もっと鈴鹿サーキットを整えないといけないと思いました」

「残念ながら、我々には天然の要素がありません。ですから日本特有の整える力や細かいところに配慮できる心配りなどを表現することができれば、他にはない”美しさ”を出せると思いました」

 来年のグランプリでは、今年以上の若いファンの来場を促す施策も強化していくという。

「今年は30回大会だということで、過去を振り返る企画や、レジェンドドライバーに来ていただくということに力を入れました。場内のディスプレイも、歴史的な写真を多用しました」

「ただその一方で、若い方にも多く来ていただけるように、チケットの価格も抑えました。その方たちに再び来ていただくのはとても重要なことだし、さらに来ていただくために色んなアプローチをしていこうというのは、既に考えています。ビッグネームを呼んでくるような体力は我々にはないかもしれませんが、今までにないイベントをやる……そういうことも考えていないわけではありません」

 未来に向かって進んでいく、鈴鹿サーキットでのF1日本GP。その場内装飾も、来季は一新されるかもしれない。

「我々は格好いいF1を目指していきたいと考えています。ですから、あまりオールドタイム的なディスプレイではなく、もっと今に合った装飾にチャレンジしていくことになると思います。例えば、F1のスピードを再現する、デジタルサイネージのようなモノになるかもしれません」

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この記事について

シリーズ F1
執筆者 田中 健一