角田裕毅、F1日本GP初日を終えて大型アップデートの効果に疑問符「フィーリングは悪くないけど……」
アルファタウリの角田裕毅はF1日本GPの初日を終えた段階で、前戦から投入されたアップデートの効果を明確に掴むことはできていないようだ。
鈴鹿サーキットで開催されているF1日本GP。母国戦となるアルファタウリの角田裕毅は初日、フリー走行1回目で5番手タイムを記録したものの、続くフリー走行2回目では首位から1.490秒落ちの18番手と下位に沈んだ。
アルファタウリはFP1からFP2にかけて角田のマシンセットアップに変更を施しておらず、1周のラップタイムでは他チームほどの改善はなく、ロングランではタイヤのデグラデーション(性能劣化)も大きいなどFP1から一転してFP2は厳しい結果となった。
角田はマシンについて「フィーリング自体は悪くありませんが、まとまりがありません」と語り、競争力を発揮できていない現状を次のように説明した。
「原因は正直分かってないですけど、ダウンフォースとストレートスピードの差ですかね。ストレートスピードはそれほど速くないですし、削れるほどダウンフォースに余裕があるかと言うと特にありません」
「まだデータを見たり、他のチームと比べたりしていませんが、おそらくダウンフォースをつけ過ぎている可能性はありますね。ただ、他のチームと比べると今でもダウンフォースはギリギリなので、どう改善できるかエンジニアを話してみたいなと思います」
アルファタウリは前戦シンガポールGPに大型アップデートを投入。サイドポンツーンやエンジンカバー、ディフューザーに変更が加えられた。
シンガポールGPの舞台マリーナ・ベイ市街地サーキットはストップ&ゴー型の低速コースであり、空力アップデートの効果を見るには1戦を待つ必要があった。
このアップデートの効果について訊かれると、角田は次のように答えた。
「ちょっとはあるんじゃないですか? 正直、今のところはよく分からないです。明確に分かるというモノはそこまでなかったです。ダウンフォースをつけ過ぎているだけなのかもしれないですけど」
また、デグラデーションについては次のように角田は語った。
「僕はソフトタイヤで走っていて、ミディアムタイヤとハードタイヤがどうなっていたかわかりません。ソフトタイヤはデグラデーション(性能劣化)がかなり大きいので、そこは慎重に見ていかないとダメですね」
そして土曜日のフリー走行3回目と予選に向けて、こう意気込んだ。
「十分にエンジニアとどう改善できるかを話し合いながら、土曜日に向けて良いマシンを作っていきたいなと思います」
「母国の応援の温かみを感じましたし、(フリー走行セッションで)チェッカーを受けた時に日本国旗が沢山揺れている姿を見ると、いくらセッションが悪くても、いつもより明るい気持ちで終われました」
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