クビサ、2年前のフェルスタッペンの初勝利に”感銘を受けた”と語る
ロバート・クビサは、2年前のスペインGPでマックス・フェルスタッペンが勝ったことに、大きな感銘を受けたと語る。

ロバート・クビサ曰く、2年前のスペインGPでマックス・フェルスタッペンが初勝利を挙げた瞬間は、彼のキャリアの中でも他のドライバーの活躍に興奮した、稀な例だったという。
フェルスタッペンは、2015年のスペインGPから、ダニール・クビアトと入れ替わるような形でトロロッソからレッドブルへと”昇格”した。そしてレッドブル加入後初戦にもかかわらず、フェルスタッペンは見事にトップチェッカーを受け、自身のF1初優勝を果たした。驚きの勝利だったと言っても過言ではないだろう。
今季、ウイリアムズのリザーブドライバーとしてグランプリシーンへの復帰を果たしたクビサは、フェルスタッペンが勝ったスペインGPに感銘を受けたことを明かした。
「マックスがバルセロナで勝った時、僕は自宅で観ていて、とても感銘を受けた」
クビサはそうmotorsport.comに対して語った。
「誰かのレースを観ていて、”ワオ!”と言ったことなんて、僕の人生でほんの数回しかない。そして、僕は感動していた」
「レーシングドライバーであるなら、他のドライバーが活躍した時に良い感情を持つことなどできない。でも当時の僕は、長いことレースをしていなかったから、彼が置かれている状況、そしてやってのけたことに対して、自分に置き換えていたのだと思う」
クビサは、フェルスタッペンが若くして勝ったことに感動を覚えたわけではないと説明する。しかしその一方で、今のF1のルールは、ルーキードライバーが輝くのを難しくしていると感じているようだ。
「今のF1は、ルーキーにとってはるかに難しくなっている」
そうクビサは語る。
「僕がF1を始めた2006年頃には、僕らは毎週のようにテストしていた。だから、今よりもはるかに簡単に、経験を積み上げることができた」
「10年前に1シーズンで経験できたことは、今は3シーズン過ごさないと得ることができない」
「当時の僕は1年で、今のF1の2年半ぶんくらいの距離を走った。だから、経験を積むのははるかに簡単だった」
「それだけテストすれば、クルマのすべてを知ることができた。どのようにアプローチすればいいか、そしてどのようにクルマが変化するかということも、すべて理解していた。ドライバーとしての開発作業も、すべてわかっていたんだ」
「今では、そのほとんどはシミュレータで行うし、数字やエンジニアリングが大事になってくる。そしてドライバーにとっては、それらの非常に小さな違いを語るのは、とても難しい。だから、彼(フェルスタッペン)はとてもうまくやってきたし、今もうまくやっていると思う」
Quotes by Oleg Karpov / Dominik Sharaf
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マックス フェルスタッペン , ロバート クビサ |