Daniil Kvyat, Toro Rosso helmet detail
LAT Images
レッドブルのダニエル・リカルドが、来季からF1に復帰することが決まったダニール・クビアトについて取材に応じ、彼の復帰を歓迎すると語った。
リカルドとクビアトは共にレッドブル育成の道を進み、リカルドは2011年に、クビアトは2014年にそれぞれF1デビューを果たした。クビアトがレッドブルに昇格した2015年、そしてシーズン途中でチームを追われることになる2016年序盤、ふたりはチームメイトとして共に戦った間柄だ。
ただ、2016年シーズンのクビアトはミスが相次ぎ、マックス・フェルスタッペンと入れ替わるような形でトロロッソに降格。そして昨年終盤にはそれも解雇されてしまった。
今季、クビアトはフェラーリの開発ドライバーを務めたが、現時点ではドライバー不足となったトロロッソに復帰し、来季グランプリにカムバックすることが決まった。
「驚いているかどうか、何度も訊かれた」
クビアトの復帰について尋ねられたリカルドは、そう語った。
「彼のことは気になる。でも、今年1年F1から離れたことは、実際には彼にとってかなり良いことだと思う。彼はおそらく、自分の中でもいくつかのことを実現させたと思う。そしてF1に復帰し、自分がより成熟したということに、感謝するだろう」
「彼が未熟だと言っているわけではないよ。でも、今年休んだことは、彼が冷静になるのを助け、彼が一貫したポテンシャルを発揮するのを手助けすることになるだろう」
「彼のように若い年齢で、F1から脱落するなんて、それは間違っている。僕らの職業は何だい? 僕らは一生懸命やっている。それが全てだ。どこか別のところに行って、普通に会社に就職すればいいのかい?」
「彼がまたチャンスを得られたのは、良いことだと思う。そしてそのことが彼の為に良い方向に働き、彼が持っている力を全て発揮できることを願っている。僕が言えるのはそれだけだ。今年のブレンドン(ハートレー)も、少し似たような状況だった。彼も再びチャンスを手にしたんだ。そして今では、クビアトがそれを手にした。それを最大限活用してくれたら良いと思う」
クビアトはまだ24歳。F1にデビューした時には、まだ19歳だった。そんな若い年齢において、全てを完璧にこなすのは難しいと、リカルドは言う。
「ある日、彼は速かった。でもどうやってそれを引き出していたのか、彼が全てを理解していたかどうかは分からない。彼がそれをやった次の日、もしくは1週間後、彼は突然0.8秒遅くなったんだ」
「でも、彼の本来の才能はそこにあった」
「彼はとても若かった。若いドライバーであっても、それを処理できる人もいる。でも、そんなのは例外的だと思う。普通なら、20歳の人間がF1で簡単にやっていけるだなんて思えない。マックスや、それに対処できたドライバーたちは、本当に例外だと思う。F1にデビューしたドライバー全てにそれを求めるのは、あまりにも高すぎる期待だと思う」
クビアトはミスが相次いだ当時、他のマシンを道連れにしたこともあって”魚雷”と揶揄されたこともあった。そしてクビアトは、それを自虐的に活用し、自身のヘルメットに魚雷のイラストを入れて走った。
リカルドは今回のクビアトの復帰を「魚雷の復活だ!」と語って歓迎する。
「彼は以前、魚雷というニックネームを得た。つまり今回は、魚雷が復活するということだね! それは面白いよ。僕がダニールだったら、ヘルメットに魚雷を描いて走るだろう。彼はそれをしたっけ? そして僕だったら、『魚雷が戻ってきたぞ!』とツイートするね」
Additional reporting by Adam Cooper
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