F1新車”雑感”解説2026「マクラーレンMCL40」少し前なら過激だが、今やシンプルにすら見えるデザイン……まだまだ真の姿ではない?
マクラーレンがテストカラーをまとわせて公開したMCL40。あまりにもシンプルすぎるように見えるが、邪推か?
McLaren MCL40 Barcelona Test livery
写真:: McLaren
マクラーレンが2026年用マシンMCL40のレンダリングを公開。見慣れたオレンジ色ではなく、テスト用のモノトーンのカラーリングを纏っていた。このマシンは、近年のトレンドを踏襲した、比較的オーソドックスなデザインと言うことができそうだ。
ミカ・ハッキネンやデビッド・クルサードが乗っていた”シルバーアロー”時代を彷彿させるテスト専用カラーリング。ノーズ先端が細いところも、当時のマシン(MP4-13とかMP4-14)あたりを思い起こさせる。
マシンの形状は、近年のトレンドを真面目に取り入れたような、逆にオーソドックスなモノに見える。サイドポンツーンの上面はこれぞダウンウォッシュという形で後傾し、フロアまで続いている。また下部の抉れ、アンダーカットと呼ばれる部分は大胆で、この部分を通った気流と、サイドポンツーン上面を下ってきた気流が合流し、ディフューザー上に送られている。
また、ヘイローの付け根からエンジンカウルにかけて段差が設けられており、この部分を通った気流が、リヤウイングのメインプレーン下に届けられ、その効果を高めているはずだ。
少し前なら、実に過激なデザインのように感じられたかもしれない。しかし今やこのデザインはオーソドックスすぎるとさえ思えてしまう。
フロアを見ると、エッジウイングも切り欠きもない実にシンプルな作りになっているのが分かる。それを考えると、サイドポンツーンもフロアも、ダミーと言った方がいいかもしれない。
なおフロア前端外側から前方に突き出した部分には、バージボードが置かれている。この部分には、コクピット側面から斜めに伸びた、強靭なステーが存在する。これはフェラーリ、メルセデス、レッドブルに次ぐ形で、もはやトレンドである。バージボードはシンプルな形状にも見えるが、前端はかなり複雑な3D形状。しかもフロアから3つほどのステーで嵩上げされており、実は結構複雑に見える。
サスペンションは前後共にプッシュロッド。特にフロントは、アッパーウイッシュボーンの前後アームの高さが異なる、車体前端がブレーキング時に沈み込まないようにするアンチダイブを狙ったレイアウトである。
フロントウイングは、翼端板含めてシンプル。これも実際に走るマシンは異なっているだろう。
このマクラーレンMCL40は、まだまだ真の姿ではないはず。バルセロナでのプレシーンテストで走る姿が、チームから発信されると良いのだが。
マクラーレン、バルセロナテスト仕様のカラーリングを発表
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