マクラーレンのマシンは速くない……「来季経験者がいないのはリスク」
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、2019年のドライバーラインアップには、経験あるドライバーが必須だと語る。
写真:: Joe Portlock / Motorsport Images
今季序盤戦こそ健闘したものの、前半戦終盤の数戦は苦戦を強いられたマクラーレン。同チームは来季のラインアップをどうするかという面でも苦悩している。
エースドライバーのフェルナンド・アロンソは、来季以降F1にとどまるかどうかを決めておらず、一方でストフェル・バンドーンは本来の才能を発揮できないでいる。
来季のドライバー候補として前述のふたり以外には、現在F2で活躍しており、リザーブドライバーでもあるランド・ノリス、そして現フェラーリのキミ・ライコネンと現ルノーのカルロス・サインツJr.らの名前も挙がっている。
来季のドライバーラインアップについて尋ねられたマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、上記全てのドライバーの意向を見ていると、ハンガリーGPの際に語った。
「特定の方向性を決めるのは難しい。なぜなら、多くのドライバーが移籍するからだ」
「こういった状況では、全ての可能性をオープンにしておく必要がある。そして、連鎖反応を待つしかない。ある時には我々のコントロール下にあるが、またある時にはそうではない」
「ストフェルとの状況は分かっている。しかし他に利用できるどんな可能性があるのか、そしてフェルナンドが最終的に何を望んでいるのか、確認しているんだ」
「特に我々がいる状況では、経験者と若いドライバーというパッケージにするべきだろう」
「なぜなら、我々は再建の途中なんだ。若いドライバーふたりにマシンに乗ってもらう形では、良いことにはならないだろう。もし、もっと良いクルマを持っていれば、ふたりの若いドライバーを乗せるというリスクを取るかもしれない」
アロンソの去就は、本人の意向にかかっている。一方でバンドーンは、シートを確保するために懸命に闘っているところだ。ブラウン曰く、マクラーレンは今もバンドーンに対して協力なサポートをしていると語る。
「現実的には、ふたつのシートが空いている。そして、現状で最高のドライバーを手にするのが、我々の仕事である。そのためには、ピットレーンにいるドライバー、それ以外のドライバーたちと話す必要があるのだ」
「全てのレーシングドライバーは、最高レベルのパフォーマンスを発揮しなければいけないことを知っている。なぜなら全てのチームは、その時点で最高のドライバーを探しているからだ」
「我々はストフェルのサポートをしている。ジル(ド・フェラン/スポーティングディレクター)が我々のチームに加わった主な理由のひとつが、ドライバーの置かれている状況に手助けすることなのだ」
「我々は今季、非常に厳しいシーズンを過ごしている。そんな中で、彼にできる限りのサポートを与えることができていることに、非常に満足している。そしてもちろん、どんな可能性があるのか、見て回っている」
またブラウンは、フォースインディアの状況がどうなるかが、ドライバー市場に大きな影響を与えることになるだろうと示唆した。
財政難により管財人の管理下に入ったフォースインディアは、ローレンス・ストロール率いる投資家連合により救済されることとなった。そのため、彼の息子であるランス・ストロールがウイリアムズから移籍する可能性が高いと考えられている。それが実現すれば、エステバン・オコンとセルジオ・ペレスのいずれかがチームを離れることになってしまうのだ。
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