レッドブル、苦戦は昨年の”攻めの決断”の代償か。それでもメキーズ代表「今でも正しい選択だったと思っている」
レッドブルのローレン・メキーズ代表は、チームは昨年タイトル獲得を目指した決断の代償を払っているものの、後悔のない決断だったという。
Car of Max Verstappen, Red Bull Racing
写真:: Marcel van Dorst / EYE4images / NurPhoto via Getty Images
レッドブルは2026年シーズンのF1で苦しいスタートを切った。同じパワーユニット(PU)を搭載したレーシングブルズをわずか2ポイント上回るランキング6番手に甘んじている。
今季から使用している自社製PUは意外なほど信頼性・パフォーマンス共に高いものの、これまでチームの強みだったシャシーが大きな問題となっている。チーム代表であるローレン・メキーズは、これは昨シーズンにタイトルを狙っていたことも一因だと考えている。
昨シーズンの折り返し時点で、マックス・フェルスタッペンはポイントリーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に100ポイント以上差をつけられていた。しかし、自社製PUプロジェクトへの懸念から、タイトル獲得を目指してRB21の開発を推し進めるという決定が下された。マクラーレンがマシン開発を早期に中止し、2026年シーズンに注力したことも、その判断を後押しした。
しかし一方のプロジェクトに多くの時間を費やすと、もう一方のプロジェクトからリソースが奪われることは明らかだ。現在起きているような相関性の問題、つまりRB22がチームにとっても予想外の挙動を示している現状において、開発の遅れが普段以上に痛手となっている。
Max Verstappen, Red Bull Racing
Foto di: Alastair Staley / LAT Images via Getty Images
F1史上屈指の大逆転劇を成し遂げる可能性もあったものの、シーズン最終戦でわずか2ポイントおよばずフェルスタッペンが5連覇を逃す結果に終わり、メキーズ代表はレッドブルが今、2025年タイトル争いに全力を注いだ代償を払っていると認めた。
予算制限や空力テスト制限で挽回は容易ではないが、メキーズ代表はこの選択を後悔していないようだ。
ポッドキャスト『Beyond The Grid』で、2025年のマシン開発を継続した判断について問われたメキーズは、その決断は「簡単だった」と説明した。
「当時も、そして今でも正しい選択だったと思っている。2026年に目を向けることで、まるで逃げるかのように簡単にページをめくるのではなく、2025年の限界を本当に理解しないまま『来年は良くなるはずだ』と盲目的に信じるのは正しい道ではないと感じていた」
そしてメキーズは、現状を言い訳にはしていないと強調し、今シーズン序盤には満足していないものの、問題を理解し状況を好転させられると確信していると述べた。
「昨年終盤の追い込みに費やした時間とエネルギーが、2026年のスタートに影響しているのは明らかだ。それは当然で、今はその代償を多少払っている。しかし、それを言い訳にはしない。現状には満足していないが、この困難は乗り越えられると考えている」
「昨年と同じように、最終的には限界を完全に理解することになるだろう。このチームは状況をひっくり返すことに非常に長けているし、今年もまたそのチャンスがある」
Laurent Mekies, Red Bull Racing Team Principal
Foto di: Mark Sutton / Formula 1 via Getty Images
メキーズはまた、2025年の追い上げがチームの士気に大きな影響を与えたことも強調した。フェルスタッペンはシーズン序盤の苦戦の後、最後の9戦で6勝を挙げた。この年、クリスチャン・ホーナー元代表の離脱を含むチーム内部の大きな再編も経験したチームにとって、フェルスタッペンの快進撃は大きかったようだ。
「全員が、何が我々を制限しているのかを理解しようと追加の努力を重ね、アップデートや解決策を持ち込もうとし、大きなリスクを引き受けた。シーズン後半は決して順調ではなかった。多くのレースに勝った一方で、オランダやハンガリー、そしてブラジルの土曜日のように、非常に苦しいレースもあったんだ」
チームにとって幸いなことに、レッドブルのPUのパフォーマンスは悪くない。レッドブルがマシンバランスなどの問題を解決することができれば、それこそ昨年のような追い上げも夢ではないかもしれない。
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