メルセデス秘蔵っ子アントネッリ、F1イタリアGPでFP1デビューか？　ハミルトン後任と噂

　メルセデスは育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリを、F1イタリアGPのFP1でF1公式セッションデビューの機会を与える予定だという。

　メルセデスはルイス・ハミルトンが今季限りでチームを離れ、フェラーリへ移籍することが決まっており、現状ではジョージ・ラッセルの来季のチームメイトとなるドライバーは決まっていない。そして、その後継と目されているのが、育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリだ。

　F1オランダGPの決勝日に18歳を迎えるこの若者は、メルセデスF1昇格の噂が出ている中、今年は何度も旧型のF1マシンでのテストに参加してきた。またそれと並行してアントネッリはすでにシミュレータードライバーとしての仕事もこなしている。

　そしてmotorsport.comイタリア版の掴んだ情報によると、メルセデスはF1イタリアGPのFP1でアントネッリをF1公式セッションデビューさせる予定のようだ。

　メルセデスはまだ2024年のFP1におけるルーキーの起用計画を発表していない。しかしこのイタリアGPでアントネッリを走らせた後、市街地コースではなく、スプリントフォーマットではないグランプリであるメキシコGPかアブダビGPのどちらかで、FP1でのルーキー起用義務の最後のひと枠を消化することになると見られている。

　なおアントネッリはこの夏休みにmotorsport.comの独占インタビューに応え、表舞台で評価されることを恐れていないと語っていた。

「ある程度の心配は常にあるモノだと思うし、パフォーマンスを発揮できないという予想は誰にとっても怖いモノだと思う」

　アントネッリは来るであろうF1ルーキーイヤーについて、そう語った。

「僕のアプローチは、それを学びや成長、楽しむための素晴らしい機会だと考えることだ」

「批評されるのも僕は怖くない。メルセデスが僕のポテンシャルに関して明確な意見を持っていることは知っている。今年のF2では、チャンピオンシップにおいてベストな形でスタートできなかったけど、ネガティブな考えはなかった」

「僕はかなり静かな人間だ。もしチャンスが巡ってくれば、それを喜んで掴み、最大限に活かそうと思う」

「最近は来年に関する噂でプレッシャーがあったけど、常にそれを楽しもうとしている。手にした機会を楽しんでいるんだ」