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メルセデス”疑惑”の新型ホイール。その機能は?

論争の中心となっているメルセデスの新型ホイール。その効果を、写真と共に解説する。

Giorgio Piola

公開日時: 2018/10/26 13:03

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Mercedes F1 AMG Bare wheel rim

ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

Analysis provided by Giorgio Piola

 論争となっているメルセデスの新型ホイール。上記の写真では、その機能の一部を想像することができる。

 メルセデスのリヤホイールは、そのスポークが中空(赤い矢印の部分)になるようにデザインされている。この結果、タイヤとホイール内部の空気が移動する自由度が増し、内部温度を制御するのに役立つ。

 新型ホイールでは、スポークのみならず追加されたフィンの内部(白い矢印の部分)も中空になった。これにより、タイヤとホイール内部の熱を放出する効果が増した。また中空のスポークはホイールの中心部まで通じており、この部分でも放熱効果を生み出している。ホイールのハブとの接触面には穴の空いたスペーサーが取り付けられていて、ここからホイール中心部付近に気流が送られ、スポーク内部の熱を逃がすのにひと役買っているものと考えられる。

 FIAがこのデザインを合法とみなす具体的な理由、そしてフェラーリがこのホイールに疑問を持っている理由については、明らかにされていない。しかし、メルセデスが目指している機能が、その議論の中心になるのかもしれない。

 2012年に使用禁止が言い渡されたレッドブルのホイールデザインは、ハブに開けられた穴から気流を流し、空力効果を向上させるためのものとみなされた。しかしこの開口部はタイヤの回転と同様に動いているため、”可動式空力装置”だと判断されたのだ。

 しかしメルセデスが今回用いている方法は、空力効果は二次的なモノであり、リヤタイヤの温度管理が主な目的であるように見える。

 状況は非常に不確実だったため、メルセデスはアメリカGPで、このスペーサーの開口部について対策を施したと考えられる。しかし今週末のメキシコGPに向けては、スチュワードが合法であると判断しており、おそらく再度投入してくることになるだろう。

 しかし今後も、最終的な答えに向けた議論が続けられる可能性が高い。

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