レッドブル代表、“ペナルティ・パラダイス”に苦言「F1が“ファールをアピールする”ようになってはいけない」

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、多くのペナルティが出されたオーストリアGPを受け、F1はサッカー選手がファールを誘うが如く、ライバルにペナルティを与えるため故意にインシデントを起こす様になってはいけないと苦言を呈した。

レッドブル代表、“ペナルティ・パラダイス”に苦言「F1が“ファールをアピールする”ようになってはいけない」

 レッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、F1第9戦オーストリアGPで多くのペナルティが出されたことについて、サッカー選手がファールを誘うかのように、故意にインシデントを起こすようになるのではないかと懸念している。

 ファンや解説者の中には、オーストリアGPでランド・ノリス(マクラーレン)やセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)に対し、ペナルティが科されたことに不満を持っている方も多いだろう。

 ノリスはセーフティカーが明けた4周目のターン4でペレスをコース外へ押し出したとみなされ、一方そのペレスはシャルル・ルクレール(フェラーリ)へ対するブロックで2度ペナルティの対象となった。

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 こうしたペナルティは、F1で深く浸透していた“バトルをさせよう”という哲学に相反するものであり、ホーナーは悪い前例が作られたのではと懸念を示している。

 ホーナーは一連のペナルティが妥当だったとは考えておらず、これによって「ライバルに勝つためには、自らマシンをコースオフさせ罰を与えるのが一番簡単だ」とドライバー達に思わせないことが肝心だと語った。

「サッカー選手が(故意に)ファールをアピールするのと同じであってはならない」とホーナーは言う。

「我々はそれを避けなくてはならないと考える」

「よく話題になることだから、それがとても難しいことは理解している。レースディレクターにとっても難しいことだ。しかし、今回の出来事に関してはペナルティを与える程のものではなく、レーシングインシデントに過ぎないのではと思った」

 ライバルのアウト側からのオーバーテイクは、イン側のマシンの挙動に左右されることは以前から周知の事実だとホーナーは言う。

「チェコ(ペレスの愛称)とランドとのインシデントは、バトルの一部だ」と彼は語る。

「アウト側を回っていくには、リスクが伴う。特に追い抜く側の位置にいる時はね」

「でもFIAは(最初に)ペナルティを与えてしまったから、シャルルに対する同じような動きにもペナルティを与えざるを得なかった」

「ドライバー達は子供の頃からカートでレースをしていて、特に追う立場だとアウト側から追い抜くにはリスクが伴うことも理解している」

「だからペナルティは少し厳しいし、近年我々が言ってきた“バトルをさせよう”という理念にも少し反していると思う」

 ホーナーは、ペレスがノリスを抜きにかかるにはタイミングが早すぎたとは考えておらず、ペレスはノリスを抜かなければ後々厄介になるとよく理解していたと語った。

「ランドはストレートでとても速かったから、彼(ペレス)はオーバーテイクがとても厳しくなることを理解していたと思う」とホーナーは言う。

「彼は(ノリスを)早く仕留めようとしていた。あの時点でメルセデス勢と(首位を走るマックス・フェルスタッペンの間)の“緩衝材“を失ったのはとても残念だった」

「彼はそれからシャルルとのインシデントによって2度ペナルティを食らった。しかしダニエル(リカルド/マクラーレン)を抜き切るとすぐに、クリーンエアの中で素晴らしい走りをした。彼は集中して、レース終了時までにダニエルとの差を10秒以上に開いた」

 
 

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