ルールを変えても結局どこかが独走する……規則の安定こそが接戦を生むとウルフ

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ルールを変えても結局どこかが独走する……規則の安定こそが接戦を生むとウルフ
執筆:
2019/06/18 8:00

メルセデス代表のトト・ウルフは、2021年にF1が大きなルール刷新を行うことで、過去の過ちを繰り返してしまう可能性があると示唆した。

 F1では、レースをよりエキサイティングで競争の激しいものにするために、2021年に大規模な規則変更を行う予定で、それに向けた取り組みが進められている。

 しかしながらメルセデス代表のトト・ウルフは、予算制限を含むいくつかの調整に賛成しているものの、トップチームを食い止めるためのシャシーの変更は、間違っていると示唆した。

 これらの大規模な変更についてどう感じているかをmotorsport.comに尋ねられたウルフは、次のように答えた。

「3強チームがチャンピオンシップを圧倒していたときに、レギュレーションを変えるべきという反応があった。なぜならそれを変更することで他チームが追いつく可能性があると考えている人がいるからだ」

「私の経験上、それは逆だと思う。結果的にパフォーマンスはひとつ(のチーム)に集中するんだ」

「パワーユニットの規則はしばらくの間安定しているので、シャシーの規則がそのままであればより多くのチームが接近すると思う」

「ただこれまでのように、各チームは規則を変えるようロビー活動を行っている。それは彼らがギャンブルをすることでアドバンテージを得る可能性があると信じているからだ。しかし2019年と2018年のレギュレーションを振り返っても、それは起こらなかった」

「先頭にいるチームがギャップを増やしたので、振り出しに戻った形だ。我々はその間違いを何度も犯している」

 ウルフ曰く、F1におけるいくつかの最高の時代は、規則が長い間変わらずに続いていた時代であるということを、歴史が証明しているという。

「レースをより良くする唯一の鍵は、トップチームと小規模チームに大きな差がなく、集団がひとまとめになっていることだ」とウルフは説明した。

「それを行う唯一の方法は規則をそのままにしておくことなんだ」

「規則を変更するたびに、多くのリソースを持つビッグチームが逃げ切ってしまうだろう。アルファロメオがバルセロナテストで非常に良く見えたように、時にあるチームがよく見えることはある。しかしフェラーリ、レッドブル、そして我々は莫大なリソースのおかげで急速に開発を進め、彼らを追い抜くことができた」

「だから、本当にまともなレースをする唯一の方法は、規則を変えないことなんだ。我々は2012年に6レースで6人の勝者が生まれたのを見てきた。その時はタイヤの影響もあって、十分にフェアで、少し未知数だった。規則を長い間安定させることでパフォーマンスはひとつにまとまっていくんだ」

 ただウルフは、ライバルチームは彼の意見に懐疑的であろうとも付け加えている。

「我々の立場から、その意見を信用して聞いてもらうことは非常に難しい。我々が自分たちの優位性を維持するために現状維持を望んでいると思われるからだ」

「ただ実際にその通りなんだ。それ(規則)をそのままにしておけばパフォーマンスは収束する」

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シリーズ F1
執筆者 Jonathan Noble
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