2022年F1、新型コロナのオミクロン株に対処すべく、パドックの関係者全員にワクチン接種を義務付けへ……検討進む
2022年のF1は、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大を受け、パドックに立ち入る全ての関係者にワクチン接種を義務付けることを検討しているという。

2020年の初めに始まった新型コロナウイルスの世界的大流行。しかしF1はそんな中でも、2シーズンを成功させ、最近ではパドックやグランドスタンドなどの規制が徐々に緩和されつつあった。
しかし2021年シーズン終了前後に、新型コロナウイルスの新たな変異種であるオミクロン株の存在が確認され、これが世界的に大流行を起こし始めている。
この感染がさらに悪化することとなれば、2022年のシーズンにも影響を及ぼすのは必至。特にオーストラリアは、厳格な検疫要件を敷いているため、輸送の面で障壁となる可能性がある。
そんな状況の中、世界中の政府がワクチンの接種を義務付ける方針を掲げているため、F1でもこのワクチン接種を義務付けることが検討されているようだ。
F1の新型コロナウイルス対策を担当するFIAの運営責任者であるブルーノ・ファミンはアブダビGPの現場で、ワクチン接種の義務化が検討されていることを示唆した。
「3週間前、我々は皆、パンデミックはほぼ終わり、2022年には通常の状態に戻ることができるだろうと思っていた。だから、来年何が起きるかということを述べるのは、少し早すぎる」
ファミンはそうmotorsport.comに語った。
「しかし残念ながら、ヨーロッパではこの新しい変異種により、パンデミックが再拡大しており、病床は再び埋まりつつある」
「欧州では毎日何十万人もの人が感染しており、我々は大いに注意する必要がある」
「いくつかの場所、いくつかの国、いくつかのイベントで、ワクチン接種が義務付けられていることを理解している。それは我々も考えなければならないことだが、当面は何も決定されることはない」
一方でF1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、ワクチン接種義務化のアイデアを推し進めており、FIAの世界モータースポーツ評議会でもこれが承認されたと示唆した。
「チームと話し合うべき多くの問題がある」
そうドメニカリCEOは、motorsport.comに対してそう語った。
「来年も新型コロナウイルスの管理に関する問題がある。簡単ではない。でもパンデミックのこの2年間で、我々は非常に情熱的なシーズンを終えることができた」
「22レースのシーズンを終えることができた。そのため、2022年シーズンの始まりがどうあるべきか、慎重ながらも楽観的になることができる。残念ながら、新型コロナウイルスの蔓延は続いている可能性があるがね」
「しかし全てのF1スタッフに、パドックに入る前にワクチンを接種させるということが、予防措置として前回のFIA世界モータースポーツ評議会で承認されたモノのひとつだったというのは、偶然ではない」
なおF1はアブダビGPの際、ドライバーらがワクチン接種を訴える動画を公開している。
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