レースレポート
F1 メキシコシティGP
フェルスタッペンが圧巻の今季16勝目! リカルドが大金星の7位。角田裕毅は入賞圏内走行も無念の接触で無得点|F1メキシコシティGP決勝
F1メキシコシティGPの決勝レースが行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが圧勝。アルファタウリの角田裕毅は接触で入賞のチャンスを逃し、12位となった。
滑川 寛
編集: 2023/10/29 23:44
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

南北アメリカ大陸3連戦の2戦目、F1第20戦メキシコシティGP。現地10月29日(日)に行なわれた決勝では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが圧勝し、アルファタウリの角田裕毅は接触で入賞のチャンスを逃した。
大会初日はセッション中に小雨が降ることもあったが、2日目以降はドライコンディションが続いた今年のメキシコシティGP。決勝日も、標高2200mという高地に位置するエルマノス・ロドリゲス・サーキットは天候に恵まれ、晴天の下でレーススタート時刻を迎えた。現地14時のコンディションは、気温25度、路面温度48度だった。
前日に行なわれた予選ではフェラーリの2台がフロントロウを独占。今季既にドライバーズチャンピオンを決めたフェルスタッペンが3番手に並び、アルファタウリのダニエル・リカルドを挟んで、もう1台のレッドブルでありメキシコの“英雄”セルジオ・ペレスが5番手に並んだ。
ほとんどのドライバーがスタートタイヤにミディアムタイヤを選択。予選で後方に沈んだアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とエステバン・オコン(アルピーヌ)がハードタイヤ、ランド・ノリス(マクラーレン)がソフトタイヤを選んだ。
アストンマーチンのランス・ストロールがピットレーンスタートとなったことで、19台がスターティンググリッドへ。71周で争われる決勝の幕が上がった。
蹴り出しが良かったのはレッドブルの2台。ポールスタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を挟む形で、3台が横並びで長いメインストレート終わりのターン1へ入っていったが、最もアウト側にいたペレスは弾かれる形でコースオフを喫した。
ペレスはピットまでマシンを戻すことはできたものの、サイドポンツーンに穴が開くなどマシンには大きなダメージがあり、レースに戻ることはできず。諦めきれないペレスはガレージ内でもマシンコックピットにしばらく座ったままだったが、無念のリタイアとなった。
スタートでは混乱があったものの、フェルスタッペンが首位に浮上。フェラーリの2台、リカルドがその後ろに続いた。2番手ルクレールはペレスとの接触により左のフロントウイング翼端板にダメージを負ったものの、走行を継続した。
ルクレールの翼端板がコース上に脱落したことで一度バーチャル・セーフティカー(VSC)が提示されたものの、こちらはすぐに解除され、各車がレーシングスピードに戻った。
トップ3それぞれの差が徐々に拡大する中、4番手リカルドの後方にはメルセデスのルイス・ハミルトンが接近。リカルドは数周に渡り抵抗を続けたが、マシンパフォーマンス差もあり、11周目にハミルトンへポジションを明け渡した。
2番手ルクレールに4秒のリードを築いていたフェルスタッペンは、タイヤが音を上げたとして19周目終わりにピットへ入り、ハードタイヤへ交換。そこから5周遅れて、ハミルトンもピットインを行なった。
一方トップ2のフェラーリ勢はワンストップでレースを走り切ることを狙い、カルロス・サインツJr.が30周目終わり、ルクレールはその翌周にピットへ入った。
これでフェルスタッペンが首位に復帰。ルクレールが16秒後方で2番手に続き、フェルスタッペンと同様の戦略を取ったハミルトンが3番手に続いた。
しかし、ここでセーフティカー(SC)出動。ハースのケビン・マグヌッセンの左リヤサスペンションが折れ、ターン8で大クラッシュを喫したのだ。
ハードタイヤで周回を重ねていたフェルスタッペンはここでピットイン。新品のハードタイヤに交換し首位のままコースに合流した。
ここでタイヤを交換を選ぶドライバーは何人かいたが、マシン回収とバリアの修復作業のため、34周目にレッドフラッグが提示された。
この時のオーダーはフェルスタッペン、ルクレール、ハミルトン、サインツJr.、リカルド、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ラッセル、角田裕毅(アルファタウリ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ノリスというトップ10だった。
角田はパワーユニットとギヤボックスの規定数以上の交換によって最後尾からのスタートとなったものの2ストップ戦略を取り、SC中もステイアウトを選んだことで8番手までポジションを上げることに成功した。
赤旗中断中にはタイヤを交換することが許されているため、角田にとってはまさに絶好のタイミング。ロスなく新品のハードタイヤに履き替えた。
25分程度の中断を経て、スタンディングスタートでレース再開。2度目のスタートは大きな混乱もなかった。
首位フェルスタッペンが再び逃げを打つ中で、ルクレールにはタイヤの状態が良いハミルトンが食らいついた。38周目にDRSが使用可能となると、ハミルトンは40周目のターン1でルクレールのインにマシンをねじ込んで2番手に浮上した。
その後方ではサインツJr.にラッセルとリカルドが接近。そこから少し離れてピアストリと角田が激しい7番手争いを展開した。角田は執拗に攻めるも、なかなかピアストリを攻略できず……同時に後方からは猛烈な勢いでノリスが接近していた。
そして49周目、角田はターン1のアウト側からピアストリにオーバーテイクを仕掛けた。しかし角田の右リヤとピアストリの左フロントが接触してしまし、角田はスピン! これで角田はポイント圏外へ転落……タイヤの面でも有利な状況にあったが、大量ポイントを獲得する大きなチャンスがこぼれ落ちてしまった。
ノリスは、SC中のピットインを選んだことで一時入賞圏内まで上げたポジションを失ったものの、再スタート後に猛ダッシュ。チームオーダーでピアストリの前に上がると、61周目にリカルド、67周目にラッセルを一発で仕留めて5番手に浮上した。
ファイナルラップ、先頭のフェルスタッペンは2番手ハミルトンに15秒もの差をつけていた。そして悠々と1周を周り、トップチェッカー。今季16勝目を挙げた。やはりフェルスタッペン強しというところを見せつけた。
ハミルトンはファイナルラップでファステストラップを記録して2位フィニッシュ。ドライバーズランキングでは依然3番手ではあるものの、2番手のペレスが無得点だったため、その差を20点に縮めた。
4位にサインツJr.が入り、猛追ノリスが5位。レース最終盤にはラッセルにリカルドが接近したものの、0.5秒先で逃げ切り6位を掴んだ。
リカルドは6位を逃しこそすれ、復帰2戦にしてアルファタウリの今季ベストリザルトを手にした。アルファタウリはこの6ポイントでコンストラクターズランキング最下位を脱出したばかりか、一気に8番手までポジションを上げた。
8位にピアストリが入り、スタートでハードを履いたアルボンとオコンが9位、10位を掴んだ。
角田は結果12位。レースに”タラレバ”はないが、仮にあそこで接触してなかったら……と角田にとっても悔しさの残るリザルトとなった。
次戦は南北アメリカ大陸3連戦を締めくくるサンパウロGP。舞台はブラジルのインテルラゴス・サーキットだ。
Main Information Additional Data Additional Data Driver Info Driver Info
Driver Info
Main Information Additional Data
順位 ドライバー # 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ピット ポイント リタイア原因 シャシー エンジン 1 マックス フェルスタッペン レッドブル 1
71
2:02'30.814
149.544 3 25 Red Bull Red Bull 2 ルイス ハミルトン メルセデス 44
71
+13.875
2:02'44.689
13.875 149.262 2 19 Mercedes Mercedes 3 シャルル ルクレール フェラーリ 16
71
+23.124
2:02'53.938
9.249 149.075 2 15 Ferrari Ferrari フルリザルトを見る
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1メキシコシティ決勝速報|フェルスタッペン圧勝! アルファタウリは復帰2戦目リカルドが7位……角田裕毅は接触で入賞チャンス逃す
次の記事 全メキシコが肩を落とした……母国戦ペレス、無念のリタイアも後悔ナシ。接触したスタートでは「勝つことしか考えていなかった」
More from
滑川 寛

勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」
Sponsored
Sponsored 11 ヵ月前
勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」

レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 年前
レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 年前
神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」
最新ニュース

ローソン、シンガポールで10ポイント荒稼ぎ……レーシングポイント”100点”到達「でも、まだ安心できない。今後何が起きるか分からないからね」
F1
F1 F1
シンガポールGP
2 時間前
ローソン、シンガポールで10ポイント荒稼ぎ……レーシングポイント”100点”到達「でも、まだ安心できない。今後何が起きるか分からないからね」

「アホみたいだった」アコスタ、インドネシアGPはタイヤ内圧のせいで“抜かせる”必要あったと不満大
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
3 時間前
「アホみたいだった」アコスタ、インドネシアGPはタイヤ内圧のせいで“抜かせる”必要あったと不満大

「マルケスとの戦いは最後まで厳しいだろう」マルティン、インドネシアGP3位でランキング首位維持。残りレースは5戦!
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
15 時間前
「マルケスとの戦いは最後まで厳しいだろう」マルティン、インドネシアGP3位でランキング首位維持。残りレースは5戦!

F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗
F1
F1 F1
シンガポールGP
16 時間前
F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録