レースレポート

F1 アブダビGP

フェルスタッペン優勝でシーズン閉幕。引退レースのベッテルは入賞で花道飾る……角田裕毅は11番手|F1アブダビGP

F1の2022年シーズンを締めくくる第22戦アブダビGPを制したのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)。角田裕毅(アルファタウリ)は11位だった。

滑川 寛

公開日時: 2022/11/20 15:19

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Max Verstappen, Red Bull Racing RB18, celebrates victory with donuts

 バーレーンGPから始まった長かった2022年シーズンもいよいよ最終戦を迎え、ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に行なわれたF1第22戦アブダビGPを、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が制した。

 トワイライトレースとなるアブダビGP。時計の針が17時を周る頃には、強い西日がサーキットを照らし、気温29度、路面温度は35度というコンディションだった。

 アブダビGPは例年通り、”ラストレース”となるドライバーも多い。今年はなんと言っても、4度のF1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が、ここでF1キャリアにピリオドを打つ。スタート前のセレモニーでは、F1ドライバーを始め関係者と握手や抱擁を交わしていた。

 移籍組も多く、ベッテルの後任としてアストンマーチンに移るフェルナンド・アロンソにとってはアルピーヌでのラストレース。そしてそのアルピーヌに移るピエール・ガスリーにとっては、アルファタウリやレッドブル陣営としてのラストレースになる。来季のシートがないミック・シューマッハー(ハース)やダニエル・リカルド(マクラーレン)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)は、これからのキャリアのためも重要なレースとなった。

 予選では上位チーム間の勢力差がグリッド順に反映され、フロントロウをレッドブルが独占し、2列目にフェラーリ、3列目にメルセデスが並んだ。ただ7番手ランド・ノリス(マクラーレン)以下は各チームのドライバーが入り乱れるという状況だった。

 ほとんどのドライバーがスタートタイヤにミディアムタイヤを選択。20台のマシンがグリッドに並び、2022年最後のレースへ向けてシグナルが消え、58周の戦いが幕を開けた。

 ポールスタートのフェルスタッペンを先頭に、チームメイトのセルジオ・ペレスが2番手でファーストコーナーを抜けた。

 ルイス・ハミルトン(メルセデス)は抜群のスタートを決めてカルロス・サインツJr.を抜き、フェラーリの間に割って入ったものの、ターン6で反撃に遭う。ハミルトンはコース外にはじき出される形でランオフエリアを走り、サインツJr.の前で合流。ハミルトンはコース外を走ってアドバンテージを得たとして、一度ポジションをサインツJr.に戻すこととなったものの、すぐさま抜き返して4番手に浮上した。

 首位フェルスタッペンは1分30秒台のペースを刻み、2番手ペレスや3番手ルクレール以下を徐々に突き放していく。ハミルトンはサインツJr.を抜きこそしたものの、マシントラブルかペースダウン……ハミルトンは8周目に再びサインツJr.に抜き返され、翌周にはチームメイトのジョージ・ラッセルにも先行を許した。

 後方に目を移すと、8番手争いが激化。アロンソを抜いたベッテルがエステバン・オコン(アルピーヌ)攻め立てた。そのオコンは15周目にピットイン。11番手で後方からランス・ストロール(アストンマーチン)の追撃を受けていた角田裕毅(アルファタウリ)もピットに戻り、ハードタイヤに交換した。

 上位勢もその頃からピットへ。ペースが落ちていたペレスもハードタイヤに変えコースへ戻ったものの、タイヤが十分に温まっていないこともあり、ピットストップを行なっていなかったベッテルにコース上で一度交わされるシーンもあった。

 ラッセルも同様のタイミングでピットストップを行なったものの、右リヤタイヤの交換に手間取った上、ファストレーンを走っていたノリスと接触しかかったことで、アンセーフリリースとして5秒のタイム加算ペナルティを科された。ラッセルは2回目のピットストップでこのペナルティを消化することとなった。

 首位フェルスタッペンも21周目まで引っ張り、1回目のピットストップを完了。フェルスタッペンはピットストップに時間を要したためペレスとのギャップは1秒にまで縮まったものの、首位をキープ。レッドブル、フェラーリ、メルセデスがチームごとに並んで走った。

 全車がピットストップ義務を消化したレース折返しの時点では、トップ3チームの後ろ7番手にノリス、8番手にオコン、9番手にストロール、10番手には角田がつけた。

 フェルスタッペンとの差が再び開いていったペレスには1分29秒台で走るルクレールが迫り、チームは33周目の終わりにペレスをピットへ呼び込み、2セット目の新品ハードタイヤを投入。ファステストラップを記録しながら、ルクレールと開いた20秒近い差を切り崩しに走った。

 ルクレールは、同じ1ストップ戦略を採る首位のフェルスタッペンと同様の1分29秒台で周回を続けたものの、ペースで勝るペレスはハミルトンを46周目に攻略。ふたりの差が10秒を切った。

 ペレスはジリジリと迫るものの、ルクレールは周回数を重ねたハードタイヤでも1分29秒をキープし続け、猛プッシュ……フェルスタッペンが今季15回目のトップチェッカーを悠々と受ける中、ルクレールはペレスとの差を1.3秒退け2位表彰台を獲得。ペレスの前でチェッカーを受けたことで、ルクレールはドライバーズランキング2位を獲得。レッドブルとしては、チーム初のランキング1−2を達成するには至らなかった。

 結果として1ストップ戦略を採ることとなったハミルトンは、2ストップ戦略のサインツJr.が背後に迫る中、油圧系のトラブルが発生……これが”致命傷”となり、残り3周というところでリタイア(完走扱い)を喫している。4位の座をサインツJr.に明け渡した上、F1デビューイヤーから続く、シーズン連続勝利記録がここで途絶えることとなった。

 5位にラッセル、6位にノリス、7位にオコン、8位にストロールと2ストップ戦略勢が続き、1ストップ戦略勢でラストレースのリカルドとベッテルが9位と10位で続いた。

 ベッテルは自らの引退に花を飾る入賞。チェッカー後には、ホームストレート上でドーナツターンを披露し、詰めかけたファンに”サヨナラ”を告げた。

 角田は2スティント目で入賞圏内に入り、最終スティントではソフトタイヤを選択。スティント序盤はハイペースで周回したものの、10番手ベッテルに追いついた頃にはタイヤライフが限界を迎えたか、11番手で2022年最後のグランプリを終えた。

 チームメイトのガスリーは14番手。アロンソはウォーターリークによりリタイアとなった。

 これで様々な出来事に溢れた2022年シーズンも閉幕。F1はオフシーズンに入るが、ここからF1チームは2023年シーズンに向けたマシン開発も最終盤に差し掛かる。舞台裏での戦いは止まらない……。

 

関連ニュース:

順位 ドライバー 周回数 タイム 差 前車との差 平均速度 ポイント 1 Netherlands マックス フェルスタッペン 58 1:27'45.914     209.319 25 2 Monaco シャルル ルクレール 58 1:27'54.685 8.771 8.771 208.971 18 3 Mexico セルジオ ペレス 58 1:27'56.007 10.093 1.322 208.919 15 4 Spain カルロス サインツ Jr. 58 1:28'10.806 24.892 14.799 208.334 12 5 United Kingdom ジョージ ラッセル 58 1:28'21.802 35.888 10.996 207.902 10 6 United Kingdom ランド ノリス 58 1:28'42.148 56.234 20.346 207.107 9 7 France エステバン オコン 58 1:28'43.154 57.240 1.006 207.068 6 8 Canada ランス ストロール 58 1:29'02.845 1'16.931 19.691 206.305 4 9 Australia ダニエル リカルド 58 1:29'09.182 1'23.268 6.337 206.061 2 10 Germany セバスチャン ベッテル 58 1:29'09.812 1'23.898 0.630 206.036 1 フルリザルトを見る

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 F1アブダビ決勝速報|フェルスタッペン今季15勝目、大激戦の2位はルクレール。角田ポイントならず

次の記事 セバスチャン・ベッテルは最後まで”レーサー”だった……ポジションを落とした1ストップ戦略に不満。でも、アストンでの2年は「僕にとって重要だった」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

滑川 寛



勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」

Sponsored

Sponsored 10 ヵ月前

勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」



レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

F1

F1

アゼルバイジャンGP

11 ヵ月前

レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信



神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

11 ヵ月前

神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

最新ニュース



加藤大翔が初のポールポジション獲得! レース2はタポネンPP……ランキング首位のスレイター下位に沈み、大ピンチに|FIA F3最終戦マドリード予選

FIA F3

F3 FIA F3

Madrid

2 時間前

加藤大翔が初のポールポジション獲得! レース2はタポネンPP……ランキング首位のスレイター下位に沈み、大ピンチに|FIA F3最終戦マドリード予選



角田裕毅も8番手、僚友リンドブラッド4番手好調も大クラッシュ……アストンマーティン・ホンダにはトラブル相次ぐ|F1スペインGPフリー走行2回目

F1

F1 F1

スペインGP

3 時間前

角田裕毅も8番手、僚友リンドブラッド4番手好調も大クラッシュ……アストンマーティン・ホンダにはトラブル相次ぐ|F1スペインGPフリー走行2回目



F1スペインGP FP2速報|角田裕毅は8番手。リンドブラッド躍進4番手も大クラッシュ!! 最速はアントネッリ

F1

F1 F1

スペインGP

3 時間前

F1スペインGP FP2速報|角田裕毅は8番手。リンドブラッド躍進4番手も大クラッシュ!! 最速はアントネッリ



ベッツェッキ、ミサノ初日トップタイム。王座防衛目指すマルケスは堅調2番手|MotoGPサンマリノGPプラクティス

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

5 時間前

ベッツェッキ、ミサノ初日トップタイム。王座防衛目指すマルケスは堅調2番手|MotoGPサンマリノGPプラクティス

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録