”伝統”レースの将来は? F1は新天地との置き換えを検討、再契約の道も

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”伝統”レースの将来は? F1は新天地との置き換えを検討、再契約の道も
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
2018/11/17 10:31

F1のチェイス・キャリー会長は、”魅力のない”開催契約を結んでいるレースについて、契約を改めることも考えているようだ。

 F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、前体制のF1と”魅力のない”開催契約を結んでいるレースについて、現体制と交渉し新たな契約を結んだレースと置き換えることも検討すると話した。

 リバティ・メディアがF1の新オーナーとなり、キャリーがF1のCEOとなってから、カレンダーに追加された新しいレースは2020年の初開催を予定しているベトナムだけだ。

 しかし彼は、多くの候補地がF1開催に興味を持っており、今後は年間25レースまでカレンダーを拡大する可能性があると繰り返し述べてきた。

 一方でF1開催契約を途中破棄したシルバーストンでのイギリスGPなど、いくつかのクラシックなレースはかつてF1を率いていたバーニー・エクレストンと結んだ契約が切れた後、カレンダーに残れるかは不明なままだ。

 キャリーは、リバティ・メディアの投資家との電話会議の中で、レースのプロモーターとより緊密に連携し、良いショーを生み出すことに取り組んでいくと強調。だが従来のイベントには”新鮮味がない”と示唆した。

「我々のプロモーションは、F1の他の収益源よりも成熟していると考えている」

「このような認識は、前体制による投資や新鮮さが欠けていたことにより強まった。極めて単純に言えば、我々のイベントは陳腐化していた。それによってプロモーターたちが成長ではなくコストに集中するようになったのだ」

「現在のイベントはかつてないほど貴重なものであり、我々は世界クラスでプレミアムなイベントを開催しているのだ。そのホストと情報を交換し、価値を最大限に引き出す必要がある」

「このメッセージが、既存のイベントや新しくイベントを開催することに関心を持っている都市に伝わりつつあることに、我々は自信を持っている」

 キャリーは、新しいレースのカレンダー加入が強く望まれることで、F1はより良い契約を結べるようになると主張した。

「我々はプロモーションの部門で、今後数年間は大きく成長する可能性があると考えている」

「成長は3つの要素で決定される。第1に、現行の年間21戦よりもカレンダーを拡大するということだ」

「拡大自体は控えめなものになるが、レース開催に興味を持っている場所の数と質に、我々は興奮している。レースの質や収入という面でも正しい方法に進んでいる」

「第2に、我々は魅力のない契約を結んでいる既存のレースについて、新しいイベントと置き換えるか、新しい契約を結ぶ予定だ。レーシングにとっても良いことだし、さらなる価値を生むことになる」

「第3に、ホスピタリティの体験をハイレベルにすることが長期的にかなり重要だ」

「現代の主なイベントは、企業的にも小売的にも、ユニークで最高の体験に対して顧客にお金を払ってもらうということに依存しているのだ」

 将来的に年間25レースを戦うというアイデアは、チームにあまり受け入れられてない。これに対し、最近議論されているひとつの選択肢が、イベント日程を土日の2日間に短縮して行うことだ。この場合、金曜日は継続的にファンが満員となるような開催地でのみ、テストデーとして利用するという。

 これにより、現在シーズンを通じて計4日間行われているインシーズンテストを、金曜日の走行で置き換えることができる。また、木曜日の会見などの活動の大部分を金曜日に移すことも検討されている。

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