F1予選Q2タイヤルール廃止が正式決定。2022年から全車が自由にスタートタイヤを選択へ
FIAは、F1の予選レギュレーションを変更。2022年から予選Q3に進出したドライバーの決勝スタートタイヤも自由に選択できることを確認した。
Charles Leclerc, Ferrari F1-75
Davide Cavazza
FIAは、2014年から実施されていた、予選Q3に進出したドライバーは全員Q2でベストタイムを記録したタイヤで決勝レースをスタートしなければならないというF1のルールを撤廃したことを認めた。
このルールの撤廃について、チーム関係者は何年も前から議論してきたという。このルールは、一部のチームがレーススタートに向けて優位に立つため、硬めのタイヤセットでQ3進出を狙うようになるという、予定調和を崩すことを目的としたルールだった。
ただ、上位陣が有利であることは変わらず、戦略のバリエーションが少なくなり、後続にチャンスが訪れることはほとんどなかった。中には、全ドライバーがソフトタイヤを嫌い、ミディアムタイヤで予選Q2を突破したレースもあった。
昨年から導入されたスプリントレースに限っては、このルールが適用されず、全ドライバーが自由にスタートタイヤを選択できるようになっていた。
そしてFIAが2月18日に発表した2022年の競技規則の最新版では、『レーススタート時、予選Q3に進出した各車はQ2でドライバーが最速タイムを出したタイヤを装着しなければならない』という条文が削除されていた。
これによりトップ10に入ったマシンも含め、どのタイヤでレースをスタートするのか、レース前に様々な思惑が交錯することになる。
Q2タイヤルールの廃止に加え、今回のレギュレーションではセーフティカールールやレースリスタートの方法などが調整され、FIAの新しい技術セッション『show and tell』の方法なども記されている。
3月20日にバーレーンで開催される開幕戦に向け、今後数週間のうちに行なわれるスポーツ諮問委員会とF1委員会の会合でさらなる変更が加えられる可能性がある。
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