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”エンジン禁止”はナンセンス? F1が自動車産業の将来に果たす”役割”とは

CO2削減の動きがますます加速する昨今。各国政府は、今後数年以内に内燃機関を搭載した自動車の販売を禁止することを目指している。しかしF1はこれに反論。モータースポーツで”環境に優しいエンジン”に関する技術革命を促すことができると主張する。

A Honda logo on a Red Bull engine cover

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 各国の政府は、二酸化炭素排出量削減の動きの一環として、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドなど、エンジンを搭載する自動車の販売を禁止する方向で動いている。例えばイギリスは、2035年までにこの実現を目指すと打ち出している。

 この世界的な動きは、F1が今後どのような方向に向かっていくのか……それについての議論も引き起こすことになった。

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 F1では2014年から運動エネルギーと熱エネルギーを回生するハイブリッドシステムをエンジンに結合した”パワーユニット”を使用。2021年からは若干のレギュレーション変更はあるものの、基本的には同様のパワーユニットが2024年まで使われる予定だ。しかしそれ以降は未定。今後数年の間に、どんなパワートレインを使うのか、議論をまとめなければいけない。

 市販車でハイブリッドエンジンを使うことができなくなれば、メーカーがF1に投資をする価値が薄れてしまう可能性がある。しかしF1の首脳陣は、ハイブリッドの技術革新を世界中により広めるため、F1を活用するために多くの提案があると考えている。

 ハイブリッドエンジン禁止の影響について尋ねられた、F1のモータースポーツ面のマネージング・ディレクターであるロス・ブラウンは、motorsport.comに対して次のように語った。

「正直に言って、我々がどこへ向かっていくのか、それを必ずしも知っているとは私は思わない。各国政府は、全体像を見る必要があると思う。我々は個人輸送における二酸化炭素の影響を考える必要があるだろう」

「特定の技術を選ぶというのは、粗雑なことだと思う。エンジニアとしてみれば、ナンセンスなことだ。そのプロセスで最適な解決策とは何か? それを考えるのが我々の”立場”であるはずだし、今後もそうでありたいと思う」

 F1はバイオ燃料を使用することも目指している。二酸化炭素排出量をゼロにする燃料開発を推進する役割を、F1が担うことができるとブラウンは感じているようだ。

「各国政府は、毅然としていなければならない。彼らは人々に物事を強制する必要があり、それを行なうための道筋を見出さなければならない。しかし、例えば我々が合成燃料や大気から二酸化炭素を吸収して燃料に変換するやり方、再生可能エネルギーによる発電などの解決策を見つけた場合、交通手段に関する解決策を手にしたことになるんだ」

 そうブラウンは語る。

「今、大都会の中心のように、環境汚染を取り除く必要がある場所もある。その状態を今後も続けていくような余裕はない。だから、水素や電気といった解決策がある。しかし私からしてみれば、今後15年で、世界を支えるインフラを電気自動車のみで整えるというのは、考えにくいことだと思う」

「もし我々が、持続可能な燃料テクノロジーを推進するなら、その時にはF1が原動力になると信じている。もしFIAが『持続可能もしくは合成燃料でレースをする必要があり、それがF1で戦うことのできる唯一の方法だ』と言えばね。それによってテクノロジー開発が推進されると確信することができる」

「そして、全ての石油会社がそれに関与する。彼らは、代替策を見つけなければならないことを理解しているんだ。我々はこれらの変化の実現を後押しするきっかけになることができるだろう」

 F1のCEOであるチェイス・キャリーも、ハイブリッドのテクノロジーを推し進めていくことができるというブラウンの主張を支持すると共に、電気自動車に将来を賭けるという考え方は間違っていると考えているようだ。

「言わば環境問題に対して、多くの専門書を読んだ。そして大多数の人が、それについて多くの解決策があるということを認識していると思う。特効薬はないがね」

 そうキャリーCEOはmotorsport.comに対して語った。

「電気は、わずかながらも特効薬と言える存在だった。しかし電気を取り巻く環境問題、インフラ整備の問題、電気自動車のコストの問題など、課題は山ほどある。電気自動車は、答えの一部になるとは思う。でも、その他にも答えがたくさんあると思うのだ」

「合成燃料を使い、その他の技術やエネルギー回生機能を備えた内燃エンジンは、解決策という上で最も重要な要素になると思う」

「電気が政治的な”夢”ではなくなり、市場が現実的なモノになった時には、それが(解決策だという)現実になると思う。他の解決策が最前面に出てきて、非常に重要な部分だと認識される可能性もある。環境に関する目標を達成するための、誰もが望む”中心的”な方法ではないかもしれないがね」

 

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