同じタイヤで3年間戦うため……ルノーF1「ダウンフォース削減も仕方がない」
ルノーF1代表のシリル・アビテブールは、2021年まで同一のタイヤ使用を続けることについて、チームもピレリを手助けするべきだと考えている。
Esteban Ocon, Renault F1 Team R.S.20
Andy Hone / Motorsport Images
2020年のF1でタイヤサプライヤーのピレリは、2019年と同一の仕様のタイヤを提供する予定となっている。彼らが開発を進めていた2020年用タイヤは、参戦チームからの評価が低く、使用を拒否されてしまったためだ。
そして新型コロナウイルスのパンデミックによってF1はタイヤの18インチ化などを含む新たな技術規則の導入を1年間延期。それによってピレリは2019年仕様のタイヤを2021年も継続して使うことを予定している。
現行のタイヤを継続使用することで発生する問題も有る。マシン開発の進展に伴いダウンフォースが増加し、タイヤへの負荷も増えることだ。
これに対処するため、F1は2021年シーズンの規則でフロア形状を一部変更することを提案。各チームもそれに同意したことで、タイヤへの負荷を制御できると考えられている。この変更だが、レーシングポイントのテクニカルディレクターによると空力パッケージの全面的な見直しすら必要になるかもしれない物だという。
ルノーF1のシリル・アビテブール代表はこうした変更にもかかわらず、ピレリに対し同情的だ。
「我々もエンジンサプライヤーであるため、F1のサプライヤーであることの難しさはわかっているつもりだ」
アビテブール代表はmotorsport.comに対しそう語った。
「(ピレリへの)要求は大きいし、多くの期待がある。思うに我々は自分たちが求めている、“適切な製品”を開発するためのチャンスをピレリに与える必要がある。そしてそれに必要な十分な情報と安定性を彼らに提供するという点で、我々もより良い仕事をする必要があると思う」
「今年を例に取れば、この情勢のことを忘れるべきではない。我々は来年、18インチタイヤに移行する事になっていたが、オーストラリアGPが中止になった後すぐに、レギュレーションの導入を1年間遅らせることを決めた。我々は常に自分たちの決断の影響を注視する必要がある」
「その決断の結果として、短期的にタイヤへ合わせてマシンに多少の調節を試みることも、理にかなっていると思う」
またアビテブール代表は18インチタイヤが対処する必要のあるダウンフォースレベルを予測するために、今チームが彼らに協力することが重要だという考えも示した。
「中期的に、特に2022年に向けてだが、我々はタイヤが適切な前提で開発されているかを確かめる必要があると思う」
「F1では我々の想定を超える、並外れたことが起きることもある。昨年はフロントウイングの簡素化といったレギュレーション変更があったにもかかわらず、12ヵ月間での空力開発の度合いには誰もが驚いていると思う」
「”コンスタントに目標が変化する”というのはこのスポーツにおいてちょっとした褒め言葉だ。だが2022年に向けては、我々全員が必要なものと、(目標とが)完全に一致する必要があるんだ」
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