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”甘く”見てはいけない……2021年新規則で、F1はF2よりも遅くなる??

レーシングポイントのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、2021年から施行されるF1の新レギュレーション下で生み出されるマシンは、F2マシンより遅くなる危険性を孕んでいると警告する。

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写真:: Joe Portlock / Motorsport Images

 2021年から、F1には新レギュレーションが導入される。このうちテクニカルレギュレーションでは、マシン同士が接近戦を繰り広げやすくなるよう、マシン後方に発生する空気の乱れを少なくすることが目指されている。

 また、ファイナンシャル・レギュレーションも新たに導入され、各チームがシャシー制作に充てられる年間予算額に上限が設けられることになった。これによりチーム間の格差をなくし、より”激しい”レースを実現しようとしている。

 このレギュレーションは、本来ならば中団グループ以下のチームが、上位チームと争えるよう”サポートする”ことも目的のひとつだ。しかしレーシングポイントのオットマー・サフナウアー代表は、レギュレーションによってマシンのレベルを低下させてしまうと、意図しない結果が生じる可能性があると危惧している。

 2021年から導入されるレギュレーションに満足しているかと尋ねられたサフナウアー代表は、motorsport.comに次のように語った。

「あるべき姿だと思う。でも、私が恐れていることは、日曜日に誰でも勝つことができるようにするために、このスポーツを”バカにしすぎてしまう”ことだ」

「もし1周あたり6秒も遅くするのなら、それはもうF1ではない。それが分かる前に、F2をさらに遅くする必要があるんだ」

「F2は、200万ドル(約2億1700万円)の資金があれば乗ることができる。しかししっかりと注意しておかなければ、2021年には2億ドル(約217億円)費やすマシン(F1)よりも、200万ドルのF2マシンの方が速くなってしまうかもしれない。それは何かおかしなことになってしまう」

 例として、2019年の最終戦アブダビGPの予選結果を振り返ってみよう。F1のポールポジションタイムは、メルセデスのルイス・ハミルトンが記録した1分34秒779。一方でF2は、セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)の1分49秒751がポールポジションタイムだった。なおF1で最も予選タイムが遅かったのはウイリアムズのロバート・クビサで、1分39秒236の記録である。

 ただ、他のサーキットでは、よりタイム差が小さかったコースもある。例えばモナコでは、ポールポジション同士の差がわずか10秒。F1予選最下位のクビサは、F2よりわずか7秒速いだけだった。

 サフナウアー代表は、予算制限を厳しくすることを望んでいるが、設計に関するレギュレーションの自由度を広げ、各チームがよりパフォーマンスを追求できるようにすべきだと主張する。

「個人的には、予算上限額はより少なくすべきだと言うべきだと思う」

 そうサフナウアー代表は語った。

「しかしその予算の下で、今日のようにマシンを開発する”自由度”を確保すべきだ。そうすれば、予算額が少なくとも、賢いチームが勝つことになる」

「規範となるようなデザインがあるなら、それはインディカーだ。そして誰かが勝った場合には、良いドライバーか良いエンジニアリングチームなどを持っているということなのだろう。でもそれは我々が求めているモノではない。すでに他のフォーミュラカーによるカテゴリーでは、そういったモノがすでに存在している」

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2020年に過度な予算を使うのを避けるべく、新レギュレーション導入前に、予算上限を前倒しで実施すべきだったと主張している。サフナウアー代表も、このホーナーの意見に同意すると語る。

「ホーナーが提起した見解に同意するよ。レギュレーションが変更される前に、予算の上限を設定するべきだ。そうすれば、来年1年間に、とんでもない額を支出することはなくなる。予算に上限を設け、その後で新レギュレーションを導入する……少しずらすべきだったと思う」

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