ケケ・ロズベルグ、息子の現役時に”F1と距離を置いた”理由を語る
ケケ・ロズベルグは、息子ニコの現役時代、F1から距離を置くようにしていたその理由を明かした。
Chase Carey, Chairman, Formula One, Keke Rosberg, 1982 world champion, Nico Rosberg, 2016 world champion, and Prince Albert of Monaco on the grid
Andrew Hone / Motorsport Images
ケケ・ロズベルグは、2010年を最後にF1から距離を置き、彼の息子であるニコ・ロズベルグがタイトルを獲得し引退するまで、主だったインタビューを受けることを避けていたと語った。
ケケは息子ニコと共に、先日行われたモナコGPの際にデモランを披露。走行後には息子と揃ってインタビューに答えた。
そのインタビューを担当したのは、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルだった。ブランドルはケケは恥ずかしがり屋であり、稀な存在だと語った。
これについてケケは、「その通り!」と応じた。
「私は、2010年以来公式の場から姿を消した。その方が、正しい選択だということが分かっていたからだ」
そうケケは語った。
「現役ドライバーに話を聞くのは、通常は非常に困難だ。だからジャーナリストは、”おっ、あそこに父親がいる。彼は何もしていない。彼に聞いてみよう”となるのだ」
「それによって、私が自分のためにすべきことをするよりも、広く注目されていることが分かった。しかも彼(ニコ)についてのコメントだけだ」
「私は、”いやだ。これを続けることはできない”と言った。私はすべてを断り、世捨て人のようになったんだ」
その後ケケは、自宅のテレビで、ニコの成長を見守るようになったという。しかしニコのキャリアから距離を置いたのは、今回が初めてではなかったという。
ニコがカートでキャリアを積んでいる時、当初ケケはすべてのレースに帯同した。しかしながらある時、親離れすべき時が来たと悟ったようだ。
「私が『ジャンプするんだ!』と言った時、彼が『なぜ?』と言ったことがあった。その時私は、こういう状態はもうやめるべき時が来たと理解した」
そうケケは語った。
「それが、私が行った最大の功績だった。そのことは、彼が独り立ちする丁度いいタイミングで、そうさせたと思う」
ニコは2016年にF1タイトルを獲得し、その直後に引退を決断した。しかしケケは、その決断を直接ではなく、間接的に知ったという。しかしケケは、今のニコを”とても幸せな息子”だと語り、”それが重要なこと”だと考えているという。
「私は妻からのメッセージを受け取った。彼女は、ニコからテキストメッセージをもらっていたんだ」
そうケケは語った。
「その最後の文章は、『お父さんにも伝えてください』というものだった」
「私が引退した時、親友たちは口を揃えてこう言った。『なぜ引退するんだ? 早すぎるよ。まだたくさん稼いでいるし、楽しんでいる』とね。でも、それは非常に個人的な決断なんだ」
「ニコが引退した時、私は胃を殴られたように、しばらく息ができなかった」
「ほんの少しだったけど、すぐにそういう反応をしてしまった。そんなことは思ってもいなかったので。でも、それが彼の人生だと思う。彼の選択だし、彼のレースだ」
「彼が辞める時だと決めたのなら、それは辞める時だったんだ」
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