F1セーフティカーがモンツァでクラッシュ! イタリアGPに向けた高速走行テスト中……ドライバーは無傷
F1イタリアGPの木曜日、舞台となるモンツァ・サーキットを走行中のセーフティカーがタイヤバリアにクラッシュするという事故が発生した。
The Aston Martin Vantage Safety Car on track
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
F1イタリアGPに開催に向けて準備が進むモンツァ・サーキットで、セーフティカーがクラッシュするという事故が起きた。幸いにも、ドライバーのベルント・マイランダーらに怪我はなかったようだ。
各グランプリ開催前の木曜日には、セーフティカーとメディカルカーによるハイスピードテストが行なわれる。今回も、グランプリ開催に向けて全ての準備が整っていることを確認するために、セーフティカードライバーのマイランダーがアストンマーティン・ヴァンテージのF1エディションに乗り込み、周回を重ねていた。
しかしクイックラップ中、マイランダーはアルボレート(旧パラボリカ)走行中にコントロールを失い、コースオフ。アスファルトのランオフエリアとサンドトラップを突き抜け、コース外側のタイヤバリアに突っ込んでしまった。
この事故は非常に大きなものだったが、幸いにもマイランダーと同乗者は無傷であり、自力でクラッシュしたセーフティカーから脱出することができた。 事故の原因については説明されていないが、アルボレートに向けてのブレーキング中に車両が蛇行し、その後スピンしたという奇妙な動きだったことから推測すれば、ドライバーのミスではなく、マシン側の問題だった可能性が高いと考えられる。
ふたりは後方を走っていたメディカルカーに乗り込み、ピットに戻った。
このクラッシュしたセーフティカーはオフィシャルによって回収され、メディカルカーはその後のテストを続行することができた。
なお今季からアストンマーティンのセーフティカーは、F1ドライバーらからのスピードが十分ではないという指摘を受けてバージョンアップ。ボディワークやグリルの変更を加え、メルセデスAMG製の4リッターツインターボV8エンジンを搭載。大型のターボチャージャーと冷却性能の向上、カムシャフトの変更などにより、出力が150bhp増加して656bhpになっている。
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