1年後にフェラーリのシートを失うサインツJr.、自身の将来について冷静「自分の価値は分かっている」
カルロス・サインツJr.は、ルイス・ハミルトンの加入により2025年のフェラーリのシートを失ったことについて、チームに失望していないという。
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、ルイス・ハミルトンの加入によってフェラーリのシートを2025年に失うことが決まって初めて公の場でインタビューに応じた。
ハミルトンの電撃移籍が明らかになって数日後、サインツJr.は2月5日に自身が手掛けるカートブランド「CS55レーシングカート」の発表会に出席した。
サインツJr.はカートでクレモナ・サーキットを数周走ったあと、イタリアでF1を放送するテレビ局スカイスポーツ・イタリアのインタビューに応じた。
サインツJr.はハミルトンを獲得するというフェラーリの動きを評価しつつ、失望感はないとコメントした。
「失望はしていないよ。フェラーリを内側から見てきた僕は、すでにいくつかのことを知っていた。でも、前にも言ったように、これからのシーズンで全力を尽くす以外のことは考えたくないんだ」
「僕は落ち着いているし、とても重要な1年が待っていることもわかっている。フェラーリでの最後の年になるから、ベストを尽くしたい。サーキットにいるときにベストを尽くせるよう、カートのトレーニングもしている」
フェラーリで過ごす最後のシーズンになると分かっているサインツJr.にとって、サインツJr.にとっても難しい心境の1年となるだろう。
「シーズンをスタートするうえで、ベストなフィーリングじゃないのは言うまでもないよね」
そうサインツJr.は語った。
「でもバーレーンでヘルメットをかぶってコースに出た瞬間に感じるのは、世界選手権で勝つことを目標に、もっともっと強くなろうという意志だけだ」
「僕のキャリアは常に進歩し、毎年向上してきた。今シーズンも同じだ。2024年には30歳になるけれど、これまで以上に若々しく、やる気がある」
サインツJr.がサーキットで挑戦を続けるのは間違いないが、同時に彼とそのマネジメントチームはまだ明確になっていない今後のキャリアを模索するために努力しなければならない。
サインツJr.は、自分のドライバーとしての価値を踏まえ、心配はしていないと話した。
「ドライバーとしての自分の価値はわかっているし、だからこそ将来を見据えるときはとても冷静なんだ」
「きっといいことがあると思うけど、今の目標はフェラーリのためにベストを尽くすことだ」
少なくとも当面、バーレーンでのテストと開幕戦に向けて集中していくことになるが、サインツJr.はこの冬、これまでとは異なる準備をしてきたという。
「テクニカルチームを変えて準備を変更し、有酸素運動を増やしてサイクリングに戻った。同じように、カートとマシンでできる限りのトレーニングをするつもりだ」
サインツJr.にとって、2024年は自らの手で今後のチャンスを掴み取ることができるかどうか、勝負の1年となる。
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