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F1、ギヤボックスを共通化へ。2021年以降の供給メーカー入札を開始

FIAは、2021年から2024年のF1に使用される共通ギヤボックスの入札を開始したようだ。

Sebastian Vettel, Ferrari SF90

Sebastian Vettel, Ferrari SF90

Mark Sutton / Motorsport Images

 FIAは、2021年から2024年までF1で使用される共通ギヤボックスの入札を、2月18日(月)に開始。これにより、次世代のF1はギヤボックスの内部構造が共通化される方向で進んでいることが明らかとなった。

 全てのチームが共通のギヤボックスを使用することを目指してきたFIAに対し、チームはリヤサスペンションのジオメトリを設計する関係で、独自のギヤボックスケーシングを使うことを希望してきた。

 今回開始されたギヤボックスの入札は、2021年に大幅な刷新が予定されているレギュレーションの、重要な要素を初めて示したものになる。そしてFIAとF1が入札を開始したことにより、ギヤボックス内部構造の共通化は実現するものと考えられる。

 入札の締め切りは3月15日と設定されており、参入の意志があるサプライヤーはごく短い期限の中で決断を下さなければならない。FIAは、4月15日から4月30日の間に入札の結果が発表されるとしている。

 ギヤボックス内部構造の共通化は、多くのF1チームの仕事のやり方に大きな変化をもたらすだろう。

 現在、アルファロメオとハースは、フェラーリからギヤボックスパッケージの供給を受けている。レーシングポイントも、メルセデスのギヤボックスを使用。トロロッソは、レッドブルが今年からホンダのパワーユニットを搭載していることで、同じユニットを共有している。

 元ザウバーのアルファロメオや、元フォースインディアのレーシングポイントといったチームは、これまでギヤボックスのケーシングを製造する必要はなく、現在そのための設備も持っていない。メルセデスやフェラーリにとっては、ギヤボックス供給は有益な収入源となっていた。

 ギヤボックスのスペシャリストであるXtracが入札の有力な候補者ではないかとパドックでは噂されているが、現在F1に共通ECUを供給しているマクラーレンのように、特定のF1チームが入札に勝ち、全チームにギヤボックスを供給する可能性はある。

 18日に発表されたFIAの入札に関する要件書には、次のように記されている。

「単一メーカーによる供給の目的は、現在のF1における変速のパフォーマンスを全車が維持しながら、チームが独自にギヤボックスを設計または調達する必要性を排除することで、はるかに低いコストを実現することだ」

「そのユニットは、シーズン間で持ち越されるため、コストのかかる継続的なパフォーマンス開発の必要性を排除する」

「参戦チームが、サスペンションやギヤボックスの空力的な表面に関して設計する自由を確保するため、ギヤボックスのハウジングはチーム固有(独自に設計・製造)のままとする。その内部に、共通のギヤボックス内部構造をマウントする形になる」

 現行の8速から7速へとギヤ数が減らされる予定であるものの、新しいギヤボックスは現行と類似したモノになるとのことだ。

 また今回の入札によって、2021年のレギュレーションの方向性について、興味深いヒントが得られた。その中には、強化されるMGU-Kの詳細も含まれている。

「(2021年のエアロパッケージに必要な全ての制限区域を含む)レギュレーションを満たす以外にも、すべてのチームがギヤボックスに対し、最小サイズを求めており、重さや重心を重視している」と入札要件書には記されている。

「ユニットの最小サイズと最小重量を達成するにはかなりの努力をする必要があるが、他にもそれを困難にする要因があることも認められている」

「まず、優れた信頼性を達成する必要がある。その寿命要件は、走行距離約5,000kmだ。次に、現在と比べて2021年のF1は平均入力速度が約14%増加するだろう。第三に、2021年は現在と比べてパワーが増加することだ。それは各チームの開発によるものだけではなく、MGU-Kのパワーが30kW増加するからだ」

「競争の排除により、最後の数グラムを削る複雑な機械加工の一部は、より費用対効果の高い機械加工に置き換えることができると予想される」

「指針として、共通ギヤボックス内部構造は、現在の同じようなギヤボックスと比べて、およそ1.5kg重くなると予想される」

 入札要件書によれば、ギヤボックスの供給は1シーズンごとに4基としているが、入札における走行距離などの数字から考えると、最大で年間24戦を戦えることになる。

 他にも、入札要件書には共通パーツの導入やそのデザインについても興味深い情報が含まれている。さらに、入札を勝ち取ったサプライヤーは、そのデザインを各チームと共同で進めていくことが期待されている。

「全てのチームが、ドライブシャフトを独自で自由に設計できるが、2021年の技術規則の一部として、ドライブシャフトインナーの設計が規定されるだろう。選択されたプロバイダーが、このインターフェイスの詳細な定義に参加する」

「ユニットは、全てのマシンで可能な限り機能することを保証するため、全ての既存参戦チーム及びパワーユニットサプライヤーと連携して設計される必要がある」

「現在独自でギヤボックスを製造しているメーカーには、求められるべき情報や、考慮されるべき情報が蓄積されているのは明らかだ」

「特に、彼らがベストなデザインを模索する過程で、一貫したプロセスが実行される必要がある」

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