ハース代表、F1に”リスタートゾーン”導入を提案「対策しなければ、問題はまた起きる」
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、F1はNASCARで使われているような”リスタートゾーン”の導入を検討するべきだと語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
F1第9戦トスカーナGPでは、セーフティカーからのリスタート時に連鎖的にクラッシュが発生。4台のマシンがリタイアとなり、赤旗が出された。
このクラッシュの原因は、中団にいたドライバーが1コーナーに向けて有利になるよう、スタートのタイミングを先読みして加速したことだとされている。
FIAは現行のシステムに問題はないと考えており、ドライバーにすべての責任があると考えているが、ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表は、この問題が次回のF1ワーキンググループの会議で議論されるべきだと語った。
またシュタイナーは、NASCARで使われているような”リスタートゾーン”をF1に導入することが良い解決策になるとも考えている。リスタートゾーンは、リスタートの際にレースリーダーが加速を始めるゾーンを指定しているものだ。
「リスタートラインはムジェロのストレートをはるかに行ったところにあって、何人かはチャンスをつかもうと走り出していたんだ」
そうシュタイナーは、トスカーナGPでの事故を振り返った。
「私は誰かが間違ったことをしたとは思っていない。ただ、状況によるものだったんだ」
「今後このようなことを避けるためには、リスタートラインを置く場所を考慮したり、リスタートゾーンを設けることを考える必要があると思う。私は専門家ではないが、他のシリーズでこうしたことが起きないように、対策をしているんだ」
「私は検討する価値があると思うが、ワーキンググループの議題に挙がると確信している」
トスカーナGPで多重クラッシュに巻き込まれたケビン・マグヌッセン(ハース)は、何もしなければ今後も同じことが繰り返されるだろうと語った。
「事故が起きたのは、僕の前にいたドライバーがリスタートに向けて勢いをつけようと、加速をしたからだ」
「彼らは前とのギャップを広げてから加速したが、再びブレーキをかけなければならないことに気づき、連鎖反応が起きてしまった。結果として何人かが反応できなくなってしまった」
「それが起きたことだ。解決策はリスタートの手順を変えることだと思うが、そうしなければまた同じことが起きると思う」
F1レースディレクターのマイケル・マシはトスカーナGPの後、セーフティカー・リスタートのルールに満足していると述べ、今後はドライバーがより良い行動をとることが必要だと示唆した。
「セーフティカー再スタートのルールを見直す必要はないと思う」とマシは説明した。
しかし、F1はリスタートゾーンのようなものを検討すべきかと訊くと、彼は完全に否定はしなかった。
「そうは思わないね。しかし、何事にも『絶対にない』とは言わない」
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