アウディF1、ADUO通知後のバルセロナで即新型エンジンを投入していた! “救済対象前提”で長期間準備か
アウディがバルセロナ・カタルニアGPの時点ですでに新型パワーユニットを投入していたことが明らかとなり、パドックに驚きが広がっている。
写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images
F1パワーユニットの追加開発・アップグレードが許可される“ADUO”の対象メーカーが発表された直後のバルセロナ・カタルニアGPで、アウディが既に新型PUを投入していたことが判明した。
ADUOは、新レギュレーションとなった今季から導入された制度であり、エンジン出力で劣るメーカーに対して追加アップデートの機会を与える仕組み。最初の評価は第5戦カナダGP後に実施され、FIAは各エンジンの性能レベルを評価したうえで、第6戦モナコGPにてその結果をメーカーへ通達している。
結果、ADUOの初回判定ではレッドブル・パワートレインズのエンジンが“ベンチマーク”……つまり最高の性能であると位置付けられ、それ以外のメーカーがアップグレードの対象とされた。レッドブル側はこの結果に懸念を表明しており、FIAは審査プロセスを再検討することになった。しかしながら、FIAからさらなる発表があるまでは審査結果自体は有効とされている。
その中で誰も予想していなかったのは、ADUOで救済対象となったメーカーが、結果公表の翌週に行なわれた第7戦バルセロナ・カタルニアGPに早速アップグレードを持ち込む準備ができていたことである。
カタルニアのレースウィーク金曜日にリリースされたFIAの公式文書では、アウディが2台のマシンに新しい内燃エンジンとターボチャージャーを搭載していることが公表されていたが、この点はほとんど注目されていなかった。
その後のmotorsport.comの取材で、このアウディのPUコンポーネントにいくつかの改良が施されていたことが分かった。ただそれは大規模なものではなく、主にドライバビリティの改善を目的としたものだったという。
アウディの迅速な対応は多くの関係者の意表を突いたと言え、このプロジェクトがドイツ・インゴルシュタットおよびスイス・ヒンウィルの開発拠点でいかに長期スパンで進められてきたかを示している。今季から自社製造PUで参戦している彼らは、ADUOの救済対象となることを見越しており、改良型エンジンを「承認待ち」の状態で準備していた結果、バルセロナに即投入した形だ。
このアップグレードは、アウディの広範な開発プログラムの第一段階に過ぎないと見られており、シーズンを通じてさらなる改良が続けられる見込みである。
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