F1 オーストラリアGP

ハースF1のオーストラリアGP最終結果に対する抗議は棄却。争点は「すべての車両の位置を決定することが可能な最終時点」

FIAのレーススチュワードは、F1オーストラリアGPの結果に対するハースからの抗議を棄却する決定を下した。

Jonathan Noble

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編集: 2023/04/02 14:10

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Nico Hulkenberg, Haas VF-23

 ハースF1チームは、F1オーストラリアGPの決勝結果に対する抗議を提出したが、スチュワードはこれを棄却する決定を下した。

 F1オーストラリアGPは3回にわたって赤旗中断となる大混乱のレースとなった。しかしこの最終結果について、ハースF1チームが抗議を提出していた。

 ハースは、最終順位を決定する再スタート時の順序を決定する規則が、正しく適用されなかったのではないかと主張したのだ。

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 2回目の再スタート直後、コース上では数多くのインシデントが発生し、すぐさま3回目の赤旗中断となった。その後、残り1周でレースが再開されることになったが、その際の序列は、2回目の再スタート時の序列が採用されることになった。

 レースを再スタートする時の序列について、F1のスポーティング・レギュレーションでは、以下のように規定されている。

「順序は、すべての車両の位置を決定することが可能な最終時点のものを採用する」

 FIAは、全車がタイミングセクターを通過できたわけではないため、再スタート時の序列をセクター通過順位で決定できないと感じたため、再スタート時の順序を「すべての車両の位置を決定することが可能な最終時点」として採用した。しかしハースは、ターン1手前のピットレーン出口にあるセーフティカーライン2を「すべての車両の位置を決定することが可能な最終時点」として採用することが可能だったはずだと主張したのだ。

 ハースの主張が認められれば、ニコ・ヒュルケンベルグは7番手で3回目の再スタートを切ることができたはずだ。そして3回目の再スタートからチェッカーまでは1周しかなく、セーフティカー先導での走行だったため、ヒュルケンベルグはそのまま7位でチェッカーを受けることができたはずで、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)にペナルティが科されたため、6位になる可能性もあった。

 F1レースディレクターのニールス・ウィティヒは、スチュワードとのヒアリングの後、レースを再開するために使える時間的な観点から、3回目再スタート時の序列を決定する最も賢明な”時点”は、2回目の再スタート時のグリッド順であったと説明した。

 セーフティカーライン2の序列を確認するためには、GPSのデータを用いるしかない。しかし、ウィティヒとハースは、GPSデータが完全に信頼できるモノではないことに同意。スチュワードも、レースを迅速に再開するためには、2回目の再スタート時のグリッド順を、3回目の再スタート時の序列として使うのが最善の策であったとした。よってハースの抗議は棄却されることになった。

 スチュワードは声明で次のように述べている。

「この決定は、時限レースイベントとして行なう必要があったため、レースコントロールとレースディレクターは、適切な裁量を行使し、その時点で利用可能な、最も適切な情報を利用して、迅速に決断を下す必要があった」

 なお、今回再スタート時の隊列を決定するのにセーフティカーラインを使うという前例を作ってしまえば、将来ドライバーたちは赤旗中断が繰り返される可能性がある場合に備え、再スタート直後にライバルよりも前に出るべく、不必要なリスクを冒すことに繋がってしまう可能性もあっただろう。

 

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