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疑惑のメルセデスPU、FIAがGOサインか。”問題なし”でも影響は絶大、他チームはどうする? 

メルセデスは圧縮比に関して疑惑が持ち上がった2026年のパワーユニットについて、FIAに開発計画を提出しており、問題ないと判断されるようだ。

Mercedes F1 power units 2014-2018

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 メルセデスとレッドブル・パワートレインズの2026年F1パワーユニット(PU)の圧縮比に関して、レギュレーション違反の疑いがあると論争の的となっているが、FIAは室温での試験で圧縮比16:1であることが測定されれば、各エンジンの燃焼室は合法であると認めたと報じられている。

 圧縮比とは具体的にはシリンダー(燃焼室)内の最大容積と最小容積の比率であり、2026年のレギュレーション変更で圧縮比は18:1から16:1に変更される。しかし、メルセデスとレッドブルはエンジンが実際に走行している状態で、圧縮比を高める方法を見つけたのではないかと指摘されている。

 この件についてFIAは、圧縮比に関する検査は室温で検査されるため、高温時に圧縮比の値がどうなるかは重要ではないと判断したようだ。

 これはフレキシブルウィングの概念と同様だ。静的試験で荷重をかけた際にはウイングが変形しないものの、空力負荷が増加すると変形して特性が変わるフレキシブルウイングは、試験が厳しくなったりはしたものの、厳密に禁止されてはいない。

 問題の2ふたつのマニュファクチャラーのエンジンが、この”工夫”により従来通りの圧縮比を達成した場合、約10馬力の性能向上が見込まれる。この性能差は、他PUマニュファクチャラーが「ADUO(追加開発・改良機会)」を申請する正当な理由となり、後塵を拝するマニュファクチャラーが追加開発でPUの性能差を埋め合わせることを可能にする。

 2026年シーズンにはグランプリ6戦ごと(第1~6戦、第7~12戦、第13~18戦)に、FIAは内燃機関(エンジン)のみの性能を監査する。最良エンジンとの出力差が2%を超える場合は1回の開発が認められ、差が4%を超える場合は2回が認められる。

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Mercedes W16

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写真: Circuitpics.de

 情報筋によれば、エンジンの変更に要する開発リードタイムを考慮すると、FIAにメルセデスのソリューションの適格性について説明を求める書簡を送ったホンダ、フェラーリ、アウディが2027年以前に燃焼室の改良に取り組むことは不可能だという。

 ただし、まだ新しいPUがホモロゲーションされているわけではない。開幕戦のオーストラリアGPまで時間的余裕があるため、たとえ部分的であってもリカバリーを試みることが全く不可能とは言い切れない。

 実際、一部のメーカーは長年、シリンダーヘッドやクランクケースの製造に鋳造技術を使用せず、金属の積層造形(3Dプリント)を採用している。この技術は高度に特殊な合金を使い、非常に複雑な形状の部品設計を実現する。

 そしてこの圧縮比の問題がメディアで取り上げられてから数日しか経っていないものの関係者の間では数ヵ月前から認識されていたことを考慮すると、FIAの承認が出次第、メルセデスやレッドブル・パワートレインズを追いかける動きが出る可能性もある。

 もちろん、こうした動きは信頼性に疑問を投げかける。各マニュファクチャラーはベンチテストを実施し、各エンジンの耐用寿命を少なくとも6グランプリ分確保する。そして大幅な変更を加えるたびに、このサイクルを最初からやり直さねばならないことは周知の事実だ。

Red Bull Powertrains HQ

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写真: Jon Noble

 また予算制限にダメージが及び、他の開発資金を圧迫するリスクも伴う。したがって最初のADUO(マイアミGP後)で追加の予算が認められるまで新機能の導入を待つ陣営と、時間を無駄にしたくないため早期対応を試みる陣営に分かれるだろう。

 一方で、この騒動を発端に軍拡競争が始まれば、他のレギュレーションにも影響を及ぼすだろう。圧縮比を16:1に変更したのは新規PUマニュファクチャラーが開発しやすいPUにすることが目的のひとつだったからだ。

 FIAは規制の精神を大きく逸脱する可能性のある手法には厳しい対応を取るだろう。しかし噂によれば、空力面でもフロントウィングのアウトウォッシュ効果やアンダーボディ側面のフローディフレクターを再現しようとするコンセプトが登場する可能性がある。

 これらのソリューションによりマシン性能は向上するが、後方乱気流により後続車の空力が乱され、オーバーテイクが困難になるだろう。

 他にも、ライバルが各グランプリでメルセデスとレッドブルのエンジンが常に規制制限を遵守しているか疑問を呈する苦情を申し立てることも予想される。

 メルセデスは、エンジン開発について事前にFIAに開発計画を提示し、FIAのエンジニアは提案されたソリューションに”OK”を出していることから、平静を保っているようだ。しかし2020年のレーシングポイントの事例を見ると、安心はできないかもしれない。FIA承認済みのブレーキエアインテークが、ルノーの申立を受けて違法と宣告されたのだ。

 2020年から、ブレーキダクトは他チームから購入不可能な部品となったが、レーシングポイントRP20は2019年型のメルセデスW10とそっくりだったのだ。FIAは申し立てを認め、レーシングポイントに40万ユーロ(当時約5000万円)の罰金とコンストラクターズ選手権15ポイントの減点を科した。

 今回の一件は、メルセデスとそれに追随したレッドブルのPUが問題ないと判断されたとしても、依然として大きな影響を及ぼすだろう。

 

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