F1 イタリアGP
F1チーム、SCフィニッシュ回避に向け昨年アブダビGP後に議論も「競技上の公平性欠如」により合意至らず
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表によると、昨年の”アブダビ問題”の後、F1チームはセーフティカー先導でのレース終了を回避する提案に合意できなかったという。
Luke Smith Filip Cleeren
編集: 2022/09/15 10:11
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

マクラーレンのアンドレアス・ザイドル曰く、過去にセーフティカー(SC)先導で決勝レースが終了することを避けるべく提案が行なわれたことがあったものの、F1チームが合意に至ることは無かったと明かした。
ヨーロッパラウンドの締めくくりとなるイタリアGP。その決勝レースでは、マクラーレンのダニエル・リカルドのマシンストップにより、レースは5周を残してSCが出動。マシン回収と周回遅れの処理を完了するだけの時間は残っておらず、SC先導のままチェッカーを迎えた。
そのため、SC運用を巡る議論が再燃している。
最終ラップのレース再開でチャンピオンシップが決着した昨年のアブダビGPとは異なり、今回のイタリアGPではレースコントロールがレギュレーションに則した運用を行なった。ただ、アンダーグリーンでのレースフィニッシュを期待したファンの胸の内は晴れない展開となった。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も、チームのマックス・フェルスタッペンが優勝したものの、少なくともファイナルラップはレースを行なうべきだったとして、SCフィニッシュを避けるべく赤旗を提示すべきだったと語っていた。
しかしマクラーレンのザイドル代表によると、SCフィニッシュ回避のために提案が行なわれたものの、チーム側が解決策に合意できなかった過去があるという。
「昨年のアブダビGPの後、FIAとF1、そして関係する全てのチームの間で、レースがSCで終了することがないようにするためにはどうルールを修正すべきか、多くの議論が行なわれていた」
ザイドルはイタリアGP後にそう明かした。
「FIAとF1が解決策を見出すよう強く求め、我々F1チーム次第だったが、ほぼ全てのチームが変更に合意しなかった。より良い解決策……つまりスポーツの結果という点では、まだ公平な解決策に到達できなかったからだ」
「だから残念なことに、今回のような事態が起こる可能性を受け入れるしかないんだと思う」
The Safety Car Kevin Magnussen, Haas VF-22
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
ザイドルは、FIAとF1はレースが常にアンダーグリーンで終了するようにレギュレーションを変更する手段を見つけようと”一生懸命”努力したが、チームとしては競技性よりもスペクタクルが優先されるという懸念を拭えなかったという。
「我々はただ、スポーツ面でも公平で、突然崖から突き落とされることのない解決策を望んでいる」
そうザイドルは言う。
「だから、今以上のモノに合意はできなかったんだ」
「最終的に、レギュレーションは現状のままで良いということになった。私の記憶では、どのチームもそう投票したはずだ。それでこの話はこれでおしまいだ」
レースが確実にアンダーグリーンで終了するために考えられる選択肢のひとつとして挙げられるのが、レース終了から一定の周回内にSC出動が必要となった場合に、自動的にレッドフラッグが提示されるというようレギュレーションに書き入れることだ。
この提案をアルピーヌのスポーティングディレクターであるアラン・パーメインに伝えると、彼は「聞こえは良いが、否応なく意図しない結果が起こるだろう」と一言加えた上で次のように語った。
「でも前にあったことだし、去年のバクーでやったけど、良かったよ」
「レギュレーションに書いても良いんじゃないかな。おかしいとは思わない。詰まるところ、我々はショーをするためにここにいるのだ」
「(イタリアGPでのSCフィニッシュは)明らかに受け入れがたいモノだった」
「SC先導でフィニッシュするのは誰だって嫌だし、惨めなモノだ。ファンにとっては本当に惨めだった。我々はベストを尽くせなかったのだ」
「ただ、残り50kmでSCが出るたびにレッドフラッグを出すというような型にはまったことはしなくてもいいかもしれない。それよりもSCの手順を正しく理解し、より迅速な対応ができるように取り組むべきなのかもしれない」
「問題は、レース後半にSCが出動すること、周回遅れのマシンを処理する必要があることだ。我々はこの状況を改善する手段について延々と議論してきたが、その手段を変えることで意図していない結果がたくさん出てくるのは間違いない」
Read Also:
- 赤旗中断にすべきだった? FIA、F1イタリアGP決勝のSC終了を説明「それほど重大なインシデントではなかった」
- 「FIAは正しい決定をした」SCフィニッシュが話題の中、メルセデス代表は擁護。2021アブダビが良い教訓に?
- レッドブル代表、F1イタリアGPの”セーフティカー先導フィニッシュ” に不満「FIAは赤旗を出すべきだった」
- SC出動で勝機が生まれるも、レースは再開されず。ルクレール「あの時2番手だったことが残念」
- コラム|予選から暫定グリッド発表まで4時間以上……”ペナルティパラダイス”が生んだ混乱へのシンプルな解決策とは?








あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1日本GP、”水樹奈々”が国歌独唱を担当! 3年ぶり開催に紅白出場の人気歌手・声優を起用
次の記事 ロバート・シュバルツマン、アメリカGPのFP1でフェラーリのマシンを走らせることが決定。F1公式セッションデビューへ
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Luke Smith

没後30年。アイルトン・セナとホンダの”絆”を、マネージャーの言葉で振り返る「彼はホンダに対して誠実だった」
F1
F1
2024/05/01
没後30年。アイルトン・セナとホンダの”絆”を、マネージャーの言葉で振り返る「彼はホンダに対して誠実だった」

”要求の厳しい”アロンソ。投資進むアストンマーチンF1を成長させるための絶好の配役
F1
F1
Aston Martin Silverstone Shakedown
2023/02/20
”要求の厳しい”アロンソ。投資進むアストンマーチンF1を成長させるための絶好の配役

ハミルトン、ハリウッドF1映画のプロデューサーとして演者オーディションに参加。ブラッド・ピットの共演者は多様性重視
F1
F1
2023/02/19
ハミルトン、ハリウッドF1映画のプロデューサーとして演者オーディションに参加。ブラッド・ピットの共演者は多様性重視
最新ニュース

成功に近道なし。苦労人マクニッシュがセナとアウディ重鎮から得た学び……F1レーシングディレクターの職務に活きる
機能
F1
ライブテキスト
評価
機能
F1 10 時間前
成功に近道なし。苦労人マクニッシュがセナとアウディ重鎮から得た学び……F1レーシングディレクターの職務に活きる

アストンマーティン・ホンダAMR26は失敗作なのか? ニューウェイ作の”お蔵入り”マシン、マクラーレンMP4-18との共通点
機能
F1
ライブテキスト
評価
機能
F1 11 時間前
オランダGP
アストンマーティン・ホンダAMR26は失敗作なのか? ニューウェイ作の”お蔵入り”マシン、マクラーレンMP4-18との共通点

ウェーレインは「本当に汚い動き」でフォーミュラE王者になった! タイトル争うライバルに故意に追突したとダ・コスタが批判
機能
フォーミュラE
ライブテキスト
評価
機能
フォーミュラE 12 時間前
ロンドンE-Prix レース2
ウェーレインは「本当に汚い動き」でフォーミュラE王者になった! タイトル争うライバルに故意に追突したとダ・コスタが批判

「少し泣いてしまった」グロージャン、残り5周で首位陥落しインディカー初優勝ならず。レースでの勝利から15年遠ざかる
機能
IndyCar
ライブテキスト
評価
機能
IndyCar 17 時間前
Markham
「少し泣いてしまった」グロージャン、残り5周で首位陥落しインディカー初優勝ならず。レースでの勝利から15年遠ざかる
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録