コロナ危機で苦しむチームを救え! F1、収益分配金の前払いを検討

F1は、新型コロナウイルスによる財政危機に直面しているチームを保護するために、分配金の前払いをする準備をしているようだ。

コロナ危機で苦しむチームを救え! F1、収益分配金の前払いを検討

 新型コロナウイルスのパンデミックにより、レースを実施することができていないF1。チームは収入を得ることができず、財政的に厳しい状況に陥るチームも出てくると見られている。

 F1が得る開催権料や放映権料といった収入が分配してチームに支払われる以上、レースがカレンダーから失われることにより、チームにとっては大きな打撃につながってしまう。

 トップチームは以前締結されたコンコルド協定により、ある程度の額の支払いが保証されているが、下位チームはF1の収益低下の悪影響を直接受けてしまうのだ。

 現F1オーナーであるリバティメディアのプレジデント兼CEOのグレッグ・マフェイは危機を乗り越えるため、F1は放映権料やスポンサーからの収入を得るために、例え無観客であってもシーズンをスタートさせ、レースを実施しようとしていると述べた。

「我々にはレースを実施しないか、15〜18レースを無観客で実施すると言ったシナリオがある」と、マフェイは語った。

「我々は色々な面で多くのチャンス、そして課題を抱えている。チェイス(キャリーF1会長)と彼のチームには、様々なオプションがある。いつ開催が可能なのか分からない中で、日程を変更するよう依頼するタイミングを含め、非常に複雑だ」

「西ヨーロッパや特定の国でいつイベントが実施できるかを注視し、開幕戦の選択肢を検討している。まだ保証できるものはないが、間違いなく何らかの決定はできるはずだ」

 マフェイは、無観客レースはF1の収益、そしてチームへの分配金に悪影響を与えると改めて強調した。無観客でレースを実施した場合、プロモーターからの開催権料は得られないからだ。

「収益を増やす方法についても課題がある。観客がいない状態でレースを実施すると、言うまでもなく収益性が低下する。場合によっては収益が得られないこともある」

「我々は、問題に対応する十分な資本を持っているかもしれないが、チームにも負担が発生する。特にF1からの最低保証がないチームもある。F1からの分配金は、その主要な収入源のひとつかもしれないのだ」

「我々はある程度、収益性に関係なくレースを実行するが、彼らにはチームを運営するコストが発生するんだ」

「ファンにとって有益なことをするだけでなく、レースを実施することでチームが破産しないようにする方法を考えなくてはならない」

 マフェイは、援助を必要とする一部チームへ、分配金の前払いをする用意をしていると明かした。

「我々は自分たちの資金を賢く使いたい。しかし我々のビジネスと、パートナーであるチームの現状との間のバランスを考えなくてはいけない」

「我々は特定のチームの支払いに先立ち、前金を用意している。それ以上の援助をする場合もある。助けを必要とするチーム間の橋渡しを助けることもありうる」

「それは”フリーの小切手帳”ではないんだ。我々が2020年や2021年、それ以降に成功するために必要なチームが、支払い能力を失わないようにしたいんだ」

 

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