F1、雨天時限定でホイールカバー装着へ? 水しぶき抑制の可能性を検討する研究開始
FIAは、雨天走行時の視界を向上させるため、F1マシンに一時的にホイールカバーを装着する可能性を模索しているようだ。
FIAは、水しぶきの問題を軽減するため、ウエットレースでF1マシンにホイールカバーを装着する試験を実施することを検討しているようだ。
F1マシンがウエットコンディションで走行する際、巻き上げる水しぶきで視界が悪くなる問題は、空力技術の高度化に伴って問題となっていたが、今季からマシンがグラウンドエフェクトカーとなったことで、それがさらに悪化したとドライバーたちは指摘している。
ドライバーがコーナーでより容易に前走者を追従し、より接近したレースを可能にできるよう、乱気流の影響が出にくいようにデザインされたグラウンドエフェクトカーが、路面から水を吸い上げ、水しぶきをより高くより広く撒き散らしてしまうのだ。
Lando Norris, McLaren MCL36, Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
FIAはアブダビGPの初日にヤス・マリーナ・サーキットで開かれたF1委員会で議論されたトピックをまとめた声明の中で、水しぶきの問題に対処するための計画について概説している。
この研究では、ピレリのエクストリームウエットタイヤの使用が義務付けられているレースで、マシンにホイールカバーが装着される可能性があることを示唆している。
ホイールカバーが水しぶきを軽減し、ドライバーの視界を改善するという調査結果が出た場合、エクストリームウエットタイヤの装着が義務付けられているレースのスタート前、もしくは赤旗中断時にカバーが装着されることになるだろう。
FIAの発表によると、「ドライバーからのフィードバックによると、この最新世代のクルマは極端に路面が濡れたコンディションで視界が悪くなることがあり、それがスタートやセッション中断の重要な判断材料になっている」という。
「そこでFIAは、ウエットコンディションでの走行時に発生する水しぶきを抑制するための部品パッケージを定義するための研究を開始した」
FIAの研究はまた、「フロア下のベンチュリ・トンネルを通して吸い上げられる水の寄与を評価し、その重要性を理解する」ことも目的としている。
また、FIAの発表によると、ホイールカバーが導入された場合、それが「ピットストップでのタイヤ交換を不当に妨げない」ことも確認され、さらにマシンのリヤに追加のライトを装着できるようになる利点も評価されるという。
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