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フェラーリ代表、課題はタイヤマネジメントと一貫性「レースまでは順調な週末だったけど……」

フェラーリのフレデリック・バスール代表は、F1マイアミGPの週末にアップデートが効果を発揮したものの、レースでのパフォーマンス低下が問題だと指摘した。

Frederic Vasseur, Ferrari

Frederic Vasseur, Ferrari

写真:: Clive Mason / Getty Images

 F1マイアミGPでのフェラーリのパフォーマンスを、楽観的に捉えるべきか、悲観的に捉えるべきだろうか? シャルル・ルクレールは終盤まで表彰台争いを演じたが、スピンした末ペナルティも受け8位。ルイス・ハミルトンは6位だった。

 アップデートによる空力性能の向上は間違いない。しかし一夜にして解決できない問題もまだ残っている。解決には時間がかかるだろう。エンジン性能の不足がその一つであることは明らかだ。それは間違いなく最も重要な問題ではあるが、唯一の問題ではない。 

 エンジンの性能差は、予選でも決勝でも大きく影響する重要な要素だ。それは最大のライバルであるメルセデス(そしてそのカスタマーチームであるマクラーレン)に対して”無駄”に失われるタイムであり、その分を別の区間で取り戻さなければならない。

 結果としてロングランではタイヤへの負荷を増大させるリスクにつながる。この弱点は、グリップが低くリヤに厳しいマイアミではさらに顕著に表れた。

 前日より気温が低くなったのは助けになったものの、レース終盤のフェラーリはリヤタイヤのオーバーヒートの代償を払うことになった。

Lewis Hamilton, Ferrari

Lewis Hamilton, Ferrari

Foto di: Alastair Staley / LAT Images via Getty Images

 3番グリッドからスタートしたルクレールは、前の2台がスタートに失敗したこともあり、首位に浮上。その後、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)やランド・ノリス(マクラーレン)との激しいバトルが展開されたが、セーフティカー後に順位を落として3番手へ後退。ラップタイムが落ち始めると周回ごとに差を広げられた。

 わずか5周ほどで5秒の差が開くなど、上位2台が手の届かない存在となり、雨のリスクも消えたことでフェラーリはピットインを選択。これはアンダーカットを狙ったジョージ・ラッセル(メルセデス)に対応するためだった。

 実際、ラッセルが前に出たが、ルクレールはその後ポジションを奪い返した。ただしその代償は大きく、ピアストリはスティントを延ばすことができた。ルクレールがラッセルを抜き返した時点で、ピアストリは2秒後方にいたが、タイヤは7周新しかった。

 この差は終盤に大きく響いた。ルクレールはタイヤの性能劣化に苦しみ、最終的に表彰台を逃した。一方で、最終ラップのアクシデントがリタイアにつながらなかったという意味では、ある種”救われた”とも言える。

 チーム代表のフレデリック・バスールはこうレースを総括している。

「厳しい日曜日だった。週末自体はレースまではかなり良かった。1周目でハミルトンのマシンのフロアとバージボードの一部を失った」

「それはレースの終わりではなかったが、その時点で目標は完走に変わった。ルクレールは3位争いをしていた。ポジティブな面を見るなら、(ファイナルラップの)ターン4でマシンを止めるような結果にならなかったことだ。厳しい結末だった」

 問題の核心として、バスールはタイヤマネジメントを挙げた。

「週末を通してのテーマだった。タイヤと温度管理が重要だった。クリーンエアで走れるとペース面で有利になるが、それは我々も他チームも同じだ。その結果、パフォーマンスが変動しやすく、簡単にタイヤをオーバーヒートさせて失速してしまっていた。最初の15~20周、セーフティカーまでは良かったがね」

「セーフティカー後、他車が追いつき、オーバーテイクモードを使われて順位を落とした。その後は非常に難しいレースになった。特にリヤタイヤのオーバーヒートに苦しんだ。序盤とそれ以降で大きなパフォーマンス差があったが、そこから学ばなければならない。同じ傾向は前日からあった。スティント前半は良く、後半に苦しむ」

Charles Leclerc, Ferrari

Charles Leclerc, Ferrari

Foto di: Brett Farmer / LAT Images via Getty Images

 フェラーリのパッケージ全体に課題があることは明らかだ。コーナーで差を詰めようとするとスライドが増え、それがエネルギーマネジメントやタイヤデグラデーションを悪化させる。この傾向は他のレースでも見られており、だからこそバスール代表は「単一の要素ではなくパッケージ全体」の問題だと強調する。

「予選を見ると、毎セッション0.1~2秒足りない。開発を続け、パフォーマンスを引き出す必要がある。それはシーズン最後まで続く。ただ、この週末の主な問題は一貫性だった。クリーンエアでは良いペースで抑えられたが、トラフィックでは大きく苦しんだ」

「ストレートでの優位性もない。バトルでは特に問題で、他車がオーバーテイクモードを使うと簡単に抜かれてしまう。しかしそれも分かっていることだ。マシンの問題はエンジンだけではない。すべての要素を改善しなければならない」

 ルクレールが序盤15~17周は余裕を持ってリードできていたことから、フェラーリには潜在的なポテンシャルがあることは間違いない。ただし首位を失ってから流れは完全に変わった。だからこそ、焦点は次戦カナダへと向けられている。

 今後の鍵はアップデートだ。タイトル争いの望みをつなぐためには改善が不可欠だが、エンジン面での不利を考えると状況は厳しい。追加開発(ADUO)が許可されても、新ユニット投入には時間がかかり、その間にもポイントを失う可能性がある。それでもバスール代表は、戦いが終わったとは考えていない。

「まだ4戦目に過ぎない。レースでは常に可能性はある。昨年を見れば、イタリアGPまでマックスは大きく離されていたが、最終戦までに巻き返してきた。我々には解決すべき問題があるが、何をすべきか、何を直すべきかは分かっている」

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