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“血にまみれた”ルワンダで本当にF1を開催するのか? 紛争で緊張関係にある隣国コンゴ民主共和国が協議中止を強く要請

F1は、ルワンダでのレース開催を思いとどまるよう求めるコンゴ民主共和国政府からの書簡に対し、対応を行なった。

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写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 昨年末、ルワンダがF1招致に乗り出したことが明らかとなった。しかし、それも一筋縄ではいかないかもしれない。コンゴ民主共和国政府が、国境を接するルワンダでのF1開催を検討しないよう要請したのだ。

 実はコンゴでは、ルワンダと国境を接する東部の北キブ州が“M23”と呼ばれる反政府武装勢力に掌握されており、そのグループはルワンダ軍の支援を受けているとされる。北キブ州の州都ゴマでは激しい戦闘が繰り広げられており、国連の報告によると2900人が死亡したとのこと。国境付近の治安は非常に悪化しており、両国の緊張は高まっている。

 そういった状況を受け、コンゴ民主共和国のテレーズ・カイクワンバ・ワグナー外務大臣はF1のステファノ・ドメニカリCEOに書簡を送り、ルワンダのポール・カガメ大統領が切望するグランプリ開催について協議を行なわないよう強く求めた。

 書簡の内容は以下の通りだ。なおこの内容はイギリスのCity AMによって最初に報道され、motorsport.comもこれが本物の書簡であることを確認している。

「私は、F1がルワンダの首都キガリでグランプリを開催するために同国と交渉しているという報道を受け、深い懸念を表明するために筆を走らせている」

「ルワンダは現在、その代理勢力であるM23と協力しながら、コンゴ民主共和国の東部の広範囲を占領しており、70万人以上のコンゴ市民が避難を余儀なくされている」

「F1をアフリカで開催したいという姿勢には拍手をおくりたいが、ルワンダが我々の大陸を代表するのにふさわしい選択なのか疑問に思う。私は交渉を中止し、ルワンダを開催候補から除外するよう強く要請する」

「F1は、ルワンダとの血にまみれた関係によってそのブランドを汚しても良いのだろうか? アフリカを代表する国として、ルワンダが本当に最適なのだろうか?」

 ルワンダはこれまで一貫して、コンゴ民主共和国を侵攻する武装勢力のM23を支援しているという疑惑を否定してきた。一方で国連はそれについて異議を唱えているという状況だ。

 近年、ルワンダは国際舞台での存在感を高めることを目指しており、大規模なスポーツイベントの誘致を進める中で、1993年以来となるアフリカでのF1開催も計画に持ち上がった。彼らはそれに際し、首都キガリ近郊に建設中のゲセラ空港周辺に新しい常設サーキットを作ろうとしている。

 またキガリでは昨年、FIAの表彰式も行なわれた。そこでカガメ大統領がF1招致を正式に発表した形だ。彼は当時、次のようにコメントしていた。

「私は、ルワンダがF1グランプリを開催することでアフリカにレースのスリルを取り戻そうとしていることを正式に発表でき、嬉しく思う」

「これまでの話し合いは上手く進んでおり、ステファノ・ドメニカリとF1チーム全員に感謝する。我々は、この機会にふさわしい真剣さと献身をもって臨んでいることを保証する」

 F1開催を目指しているアフリカ大陸の国はルワンダだけではない。南アフリカも有力な開催候補として挙がっており、アフリカでの最後のF1を開催したキャラミや、ケープタウンでのストリートレースなどが選択肢として浮上している。このようにF1はアフリカに限らず世界各国から関心を集めているため、カレンダー入りを果たすにはその提案が全体的に高い評価を得る必要がある。
 
 今回の一件について、F1の広報担当者は次のようにコメントしている。

「我々はコンゴ民主共和国とルワンダに関連する進展を慎重に監視しており、今後も引き続き注視していく」

「世界中の複数の場所から、将来のF1レース開催を希望する要望を受け取っている。我々は各提案を詳細に評価し、その上でスポーツの利益と我々の価値観に最も適した形で決定が行なわれることになる」

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