F1

フェルスタッペンとメルセデス代表、同じ島で休暇過ごす。移籍の噂加速も、まだ気が早い?

マックス・フェルスタッペンとトト・ウルフが同じ島で休暇を過ごしていることで移籍の噂が加速しているが、彼らは会ってもいないという。

Roberto Chinchero

Roberto Chinchero

公開日時: 2025/07/17 2:31

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Toto Wolff, Mercedes

Toto Wolff, Mercedes

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 F1は第12戦イギリスGPを7月6日に終え、次戦ベルギーGPまで3週間弱の小休みに入った。それぞれ思い思いの休日を過ごしているが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とメルセデスのトト・ウルフ代表が同じサルディニア島にいることが小さくない話題となっている。

 サルディニア島は海岸線の長さが約1900kmあるため、厳密には小島とは言えないだろう。フェルスタッペンとウルフがばったり出くわす可能性はあるが、会わずにベルギーに向かっても不思議ではない。

 ただ、このエピソードが注目されるのは当然だ。メルセデスはジョージ・ラッセルとの契約更新をじっくり検討しており、一方でフェルスタッペンは今季限りでレッドブルを離れる可能性が取り沙汰されている。特にレッドブルは、チームの黎明期から代表を務めてきたクリスチャン・ホーナーを電撃解任したばかり。これはフェルスタッペンを引き止めるための動きではないかとも見られている。

 そんな中でふたりが同じ島で1週間の休暇を過ごすとなれば、何かがあるのではないかと勘ぐるのも致し方ないだろう。

 しかし、ふたりは共にモナコ公国から1kmほど離れたところに住んでいる。もし秘密の会合が必要なら、サルディニア島のビーチよりも人目につかないモナコの方が理想的な場所だろう。

 そしてふたりが会っていないのは、おそらく話し合うべきことが何もないからか、あるいは共通の関心事があっても条件がまだ整っていないからかもしれない。

Max Verstappen, Red Bull Racing

Max Verstappen, Red Bull Racing

Foto di: Mario Renzi - Formula 1 - Getty Images

 レッドブルはホーナー解任による激動の真っ只中にあり、新たにローレン・メキーズがレッドブル代表に就任したが、再編はまだ続くだろう。

 もちろん、フェルスタッペンはレッドブルと2028年まで契約を結んでいる。他のすべての契約と同様に、その中にはチームを保護する条項やドライバーに有利な条項など、いくつかの条項がある。

 フェルスタッペンの契約に関しては、アドバイザーであるヘルムート・マルコがチームを離れた場合に契約解除が可能となるなどの条項があったとされるが、その一部は昨年削除された。ただ他にも契約解除条項は残っていると見られる。

 もちろん、それが詳細かつ正確に判明しているわけではない。しかしレッドブルが現在コンストラクターズランキング4番手につけていることを考えると、フェルスタッペンがチームを離れる機会が生まれる可能性は非常に高い。

 一般的に、パフォーマンスを条件とした契約解除条項は遅くとも夏休みが期限となっているモノが多い。そのため、レッドブルはなんとかそれまでフェルスタッペンをドライバーズランキングトップ3に留めたいと考えている。現在、フェルスタッペンは165ポイント獲得でランキング3番手につけており、4番手のラッセルより18ポイント多い。

 チームを離れる意志を明確に持っているドライバー(フェルスタッペンが必ずしもそうだとは言えないが)をチームに留めるのは至難の業だが、契約上の保証があれば状況は大きく変わる。

 フェルスタッペンの契約解除条項には、ドライバーズランキングに関する条項もあると考えられており、ハンガリーGP後にフェルスタッペンがランキングトップ3を維持していれば、チームはひとまず安心できるはずだ。

 フェルスタッペンのサラリー(シーズンあたり4500万ポンド/約89億円とされる)と、残りの契約期間(2028年までの3年)を考えると、フェルスタッペンの弁護士が金銭的な解決策を見つけるのは容易ではない。F1ではどんなことも起こり得るといっても、フェルスタッペン自身にとっても安価な取引というわけではないだろう。

 今後さらなる話し合いが行なわれるのは間違いないと言える。しかししばらくフェルスタッペンとメルセデスは距離を保ち、あと数日バカンスを楽しむことになる。

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