【F1】ウイリアムズ白幡メカニック「1.92秒にはマッサも驚いていた」
ウイリアムズの白幡勝広メカニックがNISMO FESTIVALにプライベート来場。motorsport.comの取材に応えた。
昨日富士スピードウェイで行われたNISMO FESTIVAL2016。このイベントに、ウイリアムズのメカニックである白幡勝広の姿があった。
白幡はこの日、イギリスから日本に帰国したばかり。成田空港に到着してスマートフォンを開いたところ、「楽しそうだなぁ」と思いそのまま富士スピードウェイに直行したのだという。
その白幡は「今年はレース数が多かった」と、2016年の感想を語ってくれた。
「もうちょっとクルマが速ければ、表彰台に乗るチャンスも増えて楽しかったんでしょうが、今年はうまくいかなかったですね。フォースインディアに負けたのはショックでした。最後まで接戦をしたかったんですが、ちょっと差をつけられてしまった。ランキング5位は悔しい、そういう想いが今は一番深いですね」
ランキング上では苦戦した2016年のウイリアムズだったが、ピットストップでは大いに輝いた。
「昨年は他のチームと比べても、ウチはすごく遅かったんですよね。なので今年は、年始から3秒以下くらいで終われればいいだろうと話していた。でも、練習の頃から割と早くて、失敗しても3秒を超えなかったんですよ。2.5秒とかでできてしまう」
ウイリアムズは毎戦のように最速のピットストップを記録し続け、バクーで行われたヨーロッパGPで世界記録を樹立した。
「1.92秒ですか? 早いですよね。あの時のドライバーは(フェリペ)マッサだったんですけど、彼も言ってました。『こんなに早いピットストップは初めてだ!』って。そりゃそうですよ。だって世界で一番早いんだから」
そのピットストップの早業の秘訣について、白幡は次のように語ってくれた。
「チームワークですよね。デザインした人とか、それを決断した人、機材関係を担当している人もそうだし、僕たちもトレーニングしている。そういうのが全部あって、こういう早さになったと思います。我々が今持っている現場の技術で、そして工場でやってくれたデザインを合わせた力が、2.5秒以下ということですね」
「デザインも色々と試しましたよ。インパクトレンチの圧力も、ソケットも試しました。でも、どれが一番効いていたのかと断言するのは難しいですね。コンビネーションが良かったんじゃないでしょうか?」
まだシーズンが終わり、短いオフが始まったばかりだが、白幡は来年に向けて次のように語ってくれた。
「僕の立場では、来年トップ争いを目指しますなんていうことは言えないですけどね。でも、タイヤも太くなって、車幅も広がる、クルマも格好良くなりますから。エキサイティングなレースができて、F1ファンの皆さんとまたF1を楽しむことができれば良いと思います」
そして、お決まりのフレーズで締めくくった。
「来年も良いネジを締めます!」
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