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【F1】バーレーンGP決勝:ベッテル完勝。ハミルトン追い上げ実らず

F1第3戦バーレーンGPの決勝が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが完璧な走りで優勝、今季2勝目を挙げた。

Podium: winner Sebastian Vettel, Ferrari, second place Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1, third place Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1

Podium: winner Sebastian Vettel, Ferrari, second place Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1, third place Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1

Sutton Images

 4月16日(日)18時(日本時間17日0時)、F1第3戦バーレーンGPの決勝が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝した。

 スタート前、バーレーン・インターナショナル・サーキットは気温24度、路面温度30度で風が強いというコンディション。週末で一番涼しい気温、路面温度で57周のレースがスタートした。

 17番グリッドだったストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)は、MGU-Hからの水漏れが発見されグリッドに並べず。この週末頻発したトラブルにまたしても悩まされ、決勝をスタートすらできなかった。チームメイトのフェルナンド・アロンソは、予選Q2で発生したトラブルによりエンジン(ICE)、ターボ、MGU-H、MGU-Kを交換して決勝に臨んだ。

 ほとんどのマシンがスーパーソフトタイヤでのスタートする中で、ザウバーのマーカス・エリクソンだけがソフトタイヤを選択した。

ベッテル、スタートでハミルトン攻略

 ホールショットを決めたのは、メルセデスのバルテリ・ボッタス。フェラーリのセバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンをオーバーテイクし、2番手に浮上した。4番グリッドのキミ・ライコネンは、7番手までポジションを落とした。

 レッドブル勢は、マックス・フェルスタッペンがチームメイトのダニエル・リカルドをオーバーテイクし、ハミルトンのすぐ背後につけた。

 後方では、トロロッソのダニール・クビアトがコースからはじき出され、11番手から18番手まで大きくポジションを落とした。

 5周目に入っても、ボッタスはギャップを築くことができず、DRS圏内からベッテルを追い出すことができない。ハミルトンやフェルスタッペン、リカルドといったトップ5までがほぼ等間隔で周回を重ねた。ライコネンは、6番手フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)を抜きあぐね、苦しい展開となっていたが、8周目の1コーナーでDRSを使いオーバーテイクを成功させた。

 8周終了時点で、ウイリアムズのランス・ストロールが最初にピットイン。ソフトタイヤに履き替えた。この直後、ハースのケビン・マグヌッセンがスローダウンし、コース外でマシンを止めリタイアとなった。

 11周目、ボッタスが無線でリヤタイヤに不満を訴える中、トップ5の中でベッテルが最初に動いた。ベッテルはピットインし、スーパーソフトタイヤを履いてピットアウトした。

 その翌周フェルスタッペンもピットインし、スーパーソフトタイヤを履いてピットアウトしたが、ターン4で止まりきれずクラッシュ。無線でブレーキトラブルを訴えており、かなり悔しそうな様子だった。

 その混乱も収まらないうちに、トロロッソのカルロス・サインツJr.との接触が原因でストロールがターン1でストップ。コース上でマシンを止めたため、セーフティカーが出動した。

不利なタイミングのセーフティカーはね退け、ベッテルがトップに

 このタイミングでボッタス、ハミルトン、リカルドがピットイン。このセーフティカーは、アンダーカットを狙ったベッテルには不利に働いたと思われたが、わずかな差でボッタスの前に出たベッテルがトップに浮上した。

 メルセデスはダブルピットインとなったため、ハミルトンはリカルドに先行を許し4番手となった。その上、ハミルトンはダブルピットインでのタイムロスを防ぐため、ゆっくりとピットイン。このせいで審議対象となり、5秒のタイムペナルティが科せられた。なお、ハミルトンとリカルドはソフトタイヤを選択した。

 レースは17周目に再開。ハミルトンは1コーナーでリカルドをオーバーテイクし、3番手に浮上した。ボッタスもベッテル攻略を試みるが、なんとかベッテルはこれを退け、トップをキープした。リカルドはマッサ、ライコネンにも攻略を許し、6番手に後退した。

 後方では、アロンソがルノーのジョリオン・パーマーをオーバーテイクし、12番手。そのままザウバーのマーカス・エリクソンも抜き、11番手までポジションを上げた

 ベッテルは快調に飛ばし、20周目までにボッタスとの差を2秒に広げた。徐々に逃げていくベッテルを懸念し、ハミルトンはボッタスとのポジションチェンジをチームに要請するがこれは受け入れられなかった。

 24周目、ライコネンはようやくマッサを再攻略。3番手ハミルトンまでは7秒以上の差をつけられてしまった。アロンソはパーマーとダニール・クビアト(トロロッソ)にオーバーテイクを許し、13番手にポジションダウン。無線で『こんなパワーでレースをしたことがない』とパワー不足を悲痛に訴えた。

 27周目、ベッテルはボッタスに6秒以上のギャップを築き上げた。ここで、メルセデスはボッタスとハミルトンのポジションを入れ替え、ペナルティ消化を控えたハミルトンを前に出した。ボッタスはスーパーソフトタイヤのオーバーヒートに苦しみ、ハミルトンに対して1周で2秒の差をつけられてしまった。

 29周目、リカルドはマッサを1コーナーでパスし、5番手に浮上した。2番手に浮上したハミルトンは、ベッテルとの差を徐々に詰めていった。

 30周終了時点で、ボッタスがピットインしソフトタイヤに変更。7番手でコースに復帰した。ベッテルは33周終了時点でピットイン。当然ソフトタイヤでピットアウトし、タイヤ交換義務を消化した。

 ベッテルは、ボッタスの5秒前方でコースに復帰。ボッタスはファステストラップを記録しベッテルに迫るもリカルドに詰まってしまった。その上、ベッテルはさらにペースが良く、2回目のピットストップを済ませていないハミルトンとの15秒の差を削り取っていった。

 38周目、ライコネンとマッサがピットインし、ソフトタイヤでコースに復帰した。リカルドは、40周目にスーパーソフトタイヤにチェンジした。

 ベッテルはハミルトンに対して1秒ほど速いペースで周回。その差が10秒以内になった42周目、ハミルトンはピットで5秒ペナルティを消化し、ソフトタイヤを履いてピットアウトした。

 これで上位勢が最後のピットストップを終えた。ベッテルは、ボッタスに対して9秒以上、ハミルトンに対しては20秒近くの差をつけてトップを快走。ハミルトンの後ろ8秒にライコネン、そのさらに8秒後方にリカルドというトップ5となった。

ハミルトン怒涛の追い上げも届かずベッテルが優勝

 ハミルトンは、ボッタスに対して1秒以上速いラップを連発し、ボッタスとの差を一気に削っていった。47周目にボッタスの背後についたハミルトンは、あっさりと2番手に浮上。チームオーダーがあったか、ペースの上がらないボッタスに代わりベッテルを追い上げていく態勢だ。

 50周目に入って、ベッテルとハミルトンの差は約10秒。1周約1秒速いペースで追い上げるハミルトンだが、ベッテルは周回遅れのマシンを処理しながらギャップをコントロールしていった。

 52周目、エリクソンがギヤボックストラブルが原因でスローダウン。ターン4のブレーキングゾーン脇でマシンを止めた。この件でセーフティカーが出動すればベッテルにとっては大ピンチだったが、幸いすぐに事故処理が完了した。

 レース残り3周、周回遅れのマシンを抜けたベッテルに対して、ハミルトンは6秒遅れで、逆転は難しい状況となった。アロンソは、12番手走行中にエンジンにトラブルが発生。完走を間近に控える中、マシンをガレージに入れてしまった。アロンソはこれで3戦連続のリタイアとなった。

 ベッテルは危なげなくトップでチェッカー。フェラーリは7年ぶりにバーレーンGPで勝利を挙げた。ベッテルは通算44勝目、今季2勝目を飾った。2位はハミルトン、3位ボッタスという開幕戦オーストラリアGPと同じトップ3となった。

 4位はライコネン。ボッタスまで約2秒差まで迫っていたが、攻略には至らず。5位リカルド、6位にはマッサが入った。7位以下セルジオ・ペレス(フォースインディア)、ロマン・グロージャン(ハース)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、エステバン・オコン(フォースインディア)までがポイントを獲得した。14位アロンソまでが完走扱いとなった。

 ハミルトンと同ポイント獲得のドライバーズランキング同率首位でバーレーンGPに乗り込んだベッテルは、今回の結果により単独トップに浮上した。

 次戦の第4戦ロシアGPは、2週間後の4月30日(日)に決勝が行われる。

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F1 2017 バーレーンGP 決勝暫定結果

Cla ドライバーChassisエンジンLaps時間ギャップインターバルピットリタイアポイント
1   5 germany  セバスチャン ベッテル  Ferrari Ferrari 57 1:33'53.374     2   25
2   44 united_kingdom  ルイス ハミルトン  Mercedes Mercedes 57 1:34'00.034 6.660 6.660 2   18
3   77 finland  バルテリ ボッタス  Mercedes Mercedes 57 1:34'13.771 20.397 13.737 2   15
4   7 finland  キミ ライコネン  Ferrari Ferrari 57 1:34'15.849 22.475 2.078 2   12
5   3 australia  ダニエル リカルド  Red Bull TAG 57 1:34'32.720 39.346 16.871 2   10
6   19 brazil  フェリペ マッサ  Williams Mercedes 57 1:34'47.700 54.326 14.980 2   8
7   11 mexico  セルジオ ペレス  Force India Mercedes 57 1:34'55.980 1'02.606 8.280 2   6
8   8 france  ロマン グロージャン  Haas Ferrari 57 1:35'08.239 1'14.865 12.259 2   4
9   27 germany  ニコ ヒュルケンベルグ  Renault Renault 57 1:35'13.562 1'20.188 5.323 2   2
10   31 france  エステバン オコン  Force India Mercedes 57 1:35'29.085 1'35.711 15.523 2   1
11   94 germany  パスカル ウェーレイン  Sauber Ferrari 56 1:34'04.802 1 lap  1 lap  1    
12   26 russia  ダニール クビアト  Toro Rosso Renault 56 1:34'05.383 1 lap  0.581 2    
13   30 united_kingdom  ジョリオン パーマー  Renault Renault 56 1:34'12.636 1 lap  7.253 2    
14 dnf 14 spain  フェルナンド アロンソ  McLaren Honda 54 1:31'15.840 3 laps  2 laps  3 エンジン  
  dnf 9 sweden  マーカス エリクソン  Sauber Ferrari 50 1:24'30.723 7 laps  4 laps  1 Gearbox  
  dnf 55 spain  カルロス サインツ Jr.  Toro Rosso Renault 12 19'48.540 45 laps  38 laps  1 Collision  
  dnf 18 canada  ランス ストロール  Williams Mercedes 12 20'08.867 45 laps  20.327 1 Collision  
  dnf 33 netherlands  マックス フェルスタッペン Red Bull TAG 11 17'52.490 46 laps  1 lap  1 Brakes  
  dnf 20 denmark  ケビン マグヌッセン  Haas Ferrari 8 13'20.237 49 laps  3 laps    リタイア  
  dns 2 belgium  ストフェル バンドーン  McLaren Honda 0            
 

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