【F1】ホッケンハイム、来季カレンダーの正式決定を前に、ドイツGP開催を断念

　世界モータースポーツ評議会が11月30日に行われ、F1のスケジュールが正式決定されるが、ドイツGPが来季のカレンダーから姿を消してしまいそうだ。

　ドイツGPは2007年からニュルブルクリンクとホッケンハイムの隔年開催となっていたが、2015年はニュルブルクリンクの財政難のため交渉不成立。ホッケンハイムも開催を断念し、ドイツGPが1960年以来初めて開催されなかった。

　以前報道があったように、ホッケンハイムのプロモーターは提示された開催権料を支払う気がないようだと、バーニー・エクレストンが明らかにした。今年は特別な契約によって、ホッケンハイムでレースが開催された。

　ホッケンハイムのマネージングディレクターを務めるジョージ・ザイラーは、来季のドイツGPに関するバーニー・エクレストンとの交渉で契約が成立しなかったため、ホッケンハイムは2017年のドイツGPを開催しないと認めた。

「財政的なリスクをすべて取り除けるようなオファーはなかった」とザイラーはオートビルド誌に語った。

「しかし、それは私たちにとって常に前提条件だった。残念なことだが、期限が承認の問題だったこと、F1とホッケンハイムに何の契約もないことを考えると、驚きではない」

　ドイツGPが開催されないとなれば、 F1は来季全20戦となり、暫定カレンダーでは7月23日に予定されていたハンガリーGPがドイツGPが開催される予定だった7月30日に変更されることになるだろう。ドイツGPの後にはレースが行われない4週間のサマーブレイクが予定されているため、この期間には影響が及ばないようにするためだ。

　その他の変更は世界モータースポーツ評議会の承認が降りるまではわからないが、来季のスケジュールが今年のものに近づく予定だ。

　日本GPの前戦は、直前のバージョンのカレンダーではシンガポールGPとされていたが、今年同様マレーシアGPに戻るだろう。また、メキシコGPもアメリカGPからの連戦と予想されている。

　ドイツGPの開催が消滅した場合、WECやフォーミュラEの開催にも影響が及ぶだろう。WECもニュルブルクリンクで7月にレースを予定しており、F1のドイツGPの日程が流動的だったため、7月16日にニューヨークで行われるフォーミュラEのレースとのバッティングが懸念されていた。フォーミュラEとWEC共に出場しているドライバーは多くいるが、ドイツGPが消滅した場合、この懸念は解消されるだろう。

　2017年F1カレンダーの予想は以下の通りだ。

Date	Event	Venue
March 26	Australian GP	Melbourne
April 9	Chinese GP	Shanghai
April 16	Bahrain GP	Sakhir
April 30	Russian GP	Sochi
May 14	Spanish GP	Barcelona
May 28	Monaco GP	Monte Carlo
June 11	Canadian GP	Montreal
June 18	European GP	Baku
July 2	Austrian GP	Red Bull Ring
July 9	British GP	Silverstone
July 30*	Hungarian GP	Hungaroring
August 27	Belgian GP	Spa-Francorchamps
September 3	Italian GP	Monza
September 17*	Singapore GP	Marina Bay
October 1*	Malaysian GP	Sepang
October 8	Japanese GP	Suzuka
October 22	United States GP	COTA
October 29*	Mexican GP	Mexico City
November 12	Brazilian GP	Interlagos
November 26	Abu Dhabi GP	Yas Marina