【F1】メルセデスに"オイル"燃焼の疑い? FIAに申告したレッドブル
レッドブルは、メルセデスが燃料にエンジンオイルを混合させ燃焼させているという疑惑について、FIAに問い合わせた。
写真:: LAT Images
メルセデスが昨シーズンで獲得したポールポジションの数は20回(ルイス・ハミルトン12回、ニコ・ロズベルグ8回)。その驚異的なメルセデスの予選のパフォーマンスは、どのように引き出されていたのか関係者間で大きく注目を浴びた。
その中でレッドブルは、メルセデスがQ2やQ3でブーストアップを図る時の秘策としてパワーブースト用の添加剤、もしくはノッキングを防ぐ添加剤を使用して、燃料の燃焼効率をあげていたのではないかと疑っている。
F1エンジンは非常に閉鎖的なシステム内で作動している。サンプ・ブリーザの換気は、エンジンへのエアインテークを介して行う必要がある。そのため、エンジンオイルがチャンバーを通じてエンジンの燃焼室に送られ、燃料と混ぜて使用できる可能性があるのだ。
しかしこのようなシステムは、レギュレーション違反にあたる。FIAはチームに対し、エンジンの動力となる化学物質に関して厳格な規制を設けているためである。
メルセデスは疑惑を否定
一方のメルセデスはそのシステムの採用を否定し、常にルールを遵守していると主張しているが、その主張はその疑惑が消えるのに役立たなかった。2017年のレギュレーション変更により、燃料の搭載量が最大105kgに制限される際もメルセデスは歓迎的であったが、そこからもレギュレーション違反をしているように匂わせる。
この疑惑の真偽は未だ解明されていない中、レッドブルはFIAに対し、レギュレーションの明確化を求めた。
FIAの技術部門はこれに対し、『エンジンオイルを燃料として燃焼することはレギュレーション違反にあたる』と回答したというが、同時に『エンジンを使用した際のエンジンオイルの”消費”を完全に規制することはできない』とも認めた。
燃料流量の制限
F1にターボハイブリッド制が導入されて以来、燃料流量と燃料搭載量の最大値を制限された中で、チームは最大限のパワーを得るための開発に注力してきた。
2015年、あるチームに燃料流量を制限されていたのにも関わらず、それ以上の燃料を搭載し使用していた疑いがかかった。その後FIAは、燃焼した際に出力を増すための添加剤を混入させていたかどうか、該当のチームを調査した。
2015年カナダGPでは、FIAは不正行為がないことを確認するため、いくつかのチームのマシンにテストを実施している。
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