【F1】ロン・デニス、株式売却の”担保”に13台の歴史的マシンを指定!?
ロン・デニスは、所有していたマクラーレンの株式の対価が支払われなかった場合、マクラーレンの歴史的なマシンたちを手にすることができたようだ。
1984 McLaren MP4-2/2 driven by Niki Lauda
Motor1
ロン・デニスが所有していたマクラーレンの株式を売却する際、チームの歴史的なマシン13台がその担保になっていたようだ。
公式文書によれば、デニスは株式売却によって、3750万ポンド(約54億3500万円)を受け取ることを残りの株主たちと6月7日に合意している。そしてマクラーレンのF1マシン13台が、この支払の担保となっていたというのだ。
マクラーレンのマシンが取引に含まれているということは、交渉がどのように展開されたか、非常に興味深い。しかし実際には、支払いが間に合わないということはないだろう。
マクラーレンのエグゼクティブディレクターのザク・ブラウンは、イギリスGPの際にデニスの株を買い取るために必要な資金が調達され、”すべてが完了した”と認めた。
担保となっていた13台のマシンは、マクラーレンのコレクションの中でも大切なもので、それぞれが大変有名なモデルだ。
最古のものはMP4-1。デニスのプロジェクト4がマクラーレンと合併し、1981年のシーズンに向けて作られた、最初のカーボンファイバー製マシンだ。
実際に「世界選手権を勝ったマシン」として、ニキ・ラウダ(1984年)、アラン・プロスト(1989年)、アイルトン・セナ(1990、1991年)、ミカ・ハッキネン(1998、1999年)、ルイス・ハミルトン(2008年)のマシンもリストに含まれていた。
さらに1985年、1986年と1988年のマシンもリスト入り。1988年のMP4/4-1は、チーム史上最も成功を収めたシーズンのマシンだ。
そのほかに1993年のオーストラリアGP、セナ最後の勝利となったレースで使用したMP4/8、セナもブラジルでテストした、ランボルギーニのエンジンを搭載したテスト専用車、MP4/8Bも含まれている。
このリストのうち、多くのマシンはマクラーレン・テクノロジー・センターに保管されているが、2台は、ウォーキングにあるマクラーレンの旧拠点に保管されている。現在MP4/8Bは、ランボルギーニのミュージアムに貸し出されているが、11月にはイギリスに戻ってくる予定だ。
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