フェラーリと契約終了のサンタンデール、F1の公式パートナーに。アメリカ市場の成長が“移籍”の鍵に

サンタンデールは今季限りでフェラーリとのスポンサー契約を終了するが、2025年からF1の公式パートナーに加わることになった。

Ferrari SF-24 technical detail

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写真:: Giorgio Piola

 スペイン最大手の銀行であり、現在はフェラーリのスポンサーを務めるサンタンデールが、今季限りでフェラーリとの契約を終了して2025年からF1のパートナーとなることが明らかとなった。

 サンタンデールは2006年からF1に参入し、マクラーレン、フェラーリ、イギリスGPのスポンサーを務めてきた。フェラーリとは2010年から2017年、そして2022年から現在に至るまでその関係を続けてきたが、先日のF1イタリアGPの際、フェラーリとサンタンデールは今年限りでパートナーシップを解消することを発表。新たにUniCreditがチームのスポンサーになることが決まっていた。

 そしてこの度、サンタンデールはF1と複数年契約を締結。公式リテール・バンキング(小売り系銀行)パートナーとして名を連ねることになった。

 このパートナーシップが発表されたプレスリリースの中では、「サンタンデールの主要マーケットであるアメリカ、ブラジル、メキシコ、スペイン、そしてイギリスなどで開催されるグランプリで、コースサイドの看板にロゴが掲載される」ことが確認されている。さらにサンタンデールは、このパートナーシップを通じてF1ファンに限定のコンテンツなどを提供していくという。

 またサンタンデールの担当者は、近年のアメリカにおけるF1市場の拡大が、このパートナーシップを決めた大きな要因になったと説明している。2025年シーズンも引き続き、アメリカではマイアミ、オースティン、ラスベガスの3会場でグランプリが開催される予定だ。

 また、この契約についてF1のステファノ・ドメニカリCEOは次のようにコメントした。

「素晴らしいグローバルブランドであるサンタンデールがF1のオフィシャルパートナーとなることを嬉しく思う」

「サンタンデールはこのスポーツにおいて誇り高い歴史を持つ。そして、我々には世界中の顧客に彼らのストーリーを広められる巨大なプラットフォームがあることも、彼らは理解している」

 サンタンデールは今や世界的な銀行のひとつとなっているが、ルーツはスペイン北部にある。2026年にはスペインGPの開催地がマドリードとなることが発表されており、なおかつ従来の開催地であるバルセロナもカレンダーに残る可能性もあることがドメニカリCEOにとって示されている。サンタンデールは、2026年のこれらのグランプリでスポンサーを務める見込みであると理解されている。

 

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